全力ツアー2008 ~スペクタクル・ロング~

EOCロングはBファイナルと言えども我がオリエンテーリング人生の歴史に残る一大スペクタクル・レースであった。ロングというよりはまさにクラシック。オリエンテーリングのすべてを凝縮したかのようなコース。
20080528_eoclongまずスタートから驚き。スタート(=会場)を出てすぐにいきなり川を渡るのだが、そこには手造りの浮き橋。こんなの作っちゃうんだ、と驚いていたがそんなのは序の口。1番はオープンとヤブと微地形のコンビネーション。地質こそ違うがカルストテレイン的なレッグであったが、無難にこなし「フフン♪」という感じ。
2番で500m近いBヤブ切り。いやらしいコースだぜと思ってヤブの前に進み出ると、目の前に広がるのは砂地に低木のヤブ。まるでサバンナのよう。見通しは効くのであそこだっと目標を定めて走る。その後普通の森をちょろっと走り、続いて出てくるのは巨大な砂地、というよりももはや砂漠!まったくスピードが出せず体力が削られる。1kmちかく砂漠を横断し再び森へ。
森の中をオリエンテーリングすると、続いて出てくるのは大きな湿地、というよりはむしろ湿原!じゃぶじゃぶと腰まで浸かった中を数百m水中ランニング。しかもそれがバタフライ・ループで何度も繰り返され、しつこいくらい湿原を泳がされる。
気づいたら70分近く経ち、集中力が途切れてくるのがわかる。やはり今の限界は75分前後。大切なレースなら60分くらい経過した段階で糖分補給すれば持つ。しかし今日は根性試しだ、と補給なし。
湿原ゾーンが終わった後は森。しかもいわゆる見通しの悪いヤブの中のナビゲーション。ここまで消耗させておいてからヤブですか。ぼろぼろとアタックでミスをする。でももはやそんなミスは気にならない。とにかくコントロールを見つけることが楽しくってしかたなくなってくる。順位とかタイムとかも考えず、完走したい、次のコントロールを見つけたい、オリエンテーリングを楽しんでいる。こんな感覚、久しく忘れていた。
浮き橋を渡り再び会場へ。スペクテーターズ・コントロールを通過した後は意外とあっさり。表彰式が終わったばかりの会場へゴール。そしてすぐに出発するバスに乗り込み湿地くさいまま宿舎へ。なんだか本当に楽しいレースであった。タイムとかみたら「こんなんで日本代表か!」って怒られちゃうだろうけど、でも「楽しくてごめんなさい」って感じ。このコースを走れただけでEOCに参加してよかったと思える。
ところで前日行われたロング予選。今思えばずいぶんあっさりしたコースであったが、しかしいきなり2km以上のロングレッグがあったり、ロングなのに微地形にばんばん置いてあったりと歯ごたえのあるコースだった。とにかく大きなミスをしないことを目標に淡々とこなし、会心のレースではないけれど国内なら6位以内は確実と思えるまあまあの出来であったと思う。トップが55分前後なのに対し72分ちょっとなので約130%。2分のミスが1箇所と1分のミスが1箇所。それからもうちょっとリスクを背負ったルートを選択すれば67分くらいは出せるかな、と。ロングが得意な選手がしっかり合わせて会心のレースをすれば65分は切れるかもしれない。そのくらい出せばWOCならなんとか予選通過が見えてくるかも、という感じ。今回の様子だと個人的にはスプリントよりもロングのほうが予選通過に可能性を感じる。ただロングの場合、予選と決勝ではまったく違う要素があるのでその対策が必要となるだろう。
今日はレストで金曜日はミドル予選。今回の大会で一番重要視しているレースなのでこれまでの反省を生かして臨みたい。


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