北米選手権 スプリント

あっという間に最終日。スプリントはクランブルックにある小さな大学とその周辺の森の中で開催された。
いわゆる山スプリントだが、過去2日間と比べると岩がちな地面も少なく、日本の森林公園のような走りやすい場所であった。そんなこともあり、さすがに大きなミスはなく、集中と気合いを保ってレース終了。スプリント向けのトレーニングをしてきていないので、とてもよい結果は望んでいなかったが、日本の大会でも入賞は手堅いだろうという出来であった。ゴール時点では2位だと言われ、まわりの人々から「おめでとう」と言われるが、内心では(これで3位以内はないだろう)と思っていた。果たしてその通りで、最終的には6位になった。カナダのスプリンター、パトリックがぶっちぎりの優勝。連日良いパフォーマンスを出している。彼は今年もWOCで予選を通過するだろう。
最後に表彰式を眺める。表彰式の風景も日本的で、マイクで呼び出され表彰式でメダルをもらって写真撮影、「じゃ、次のクラス」って感じで進んでいく。なんだか親近感が沸いた。M80クラスまで実施されていた。アメリカvsカナダの対抗戦は何年かぶりにアメリカが勝利したらしい。最後にジムという大会責任者をみんなで祝福。みんな楽しそうにやっている。
初めは「こんな環境があるなんてずるい」なんて思っていたが、それぞれの国にそれぞれの事情がある。大会期間中にいろんな人が話しかけてくれたが、北米と一言で言っても大変広い。カリフォルニアからきたオジさんは「普段はこんなテレインで走れないから僕にとっても難しいよ」と言っていたし、ワシントン州から来たという若者は「探せばもっと良いところもあるんだけど調査が難しい」と言っていた。北米というオリエンテーリング未開の地にありながら、こんなマニアックなスポーツを楽しみしている人たちがいる。その人口密度は日本のそれよりも小さいかもしれない。そんな環境のなかで、この大会のためにジムたちががんばって地図を用意して、コースを用意してくれたのだ。この大会に来れたこと、この大会が開催されたことにまずは感謝をしなくてはいけない。
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