世界選手権2012を終え

世界選手権にご声援・ご支援いただきありがとうございました。
ロング予選26位
リレー31位

これが今回の僕の結果でした。
個人戦においては順位を1つだけ上げることができました。もっと高いところを期待していただいた方も多く、その意味では期待はずれだったかもしれませんが、日本代表ブログにもコメントを寄せたとおり、今回の結果には一定の評価をしています。決勝への壁はまだまだ高いですが、だからこそ挑戦のしがいがあるとも思っています。すべてうまくいくほど世界選手権は甘い舞台ではないのです。
リレーに関しては大変悔いの残るレースをしてしまいました。序盤で正しいコントロールに到達したにもかかわらず、違うコントロールに来てしまったと勘違いしてしまうミスを犯しました。それに動揺して前半はかなり出来の悪いレースとなり、目標にしていた「集団に残ってリレーを戦う」という目標に遠く及ばないものにしてしまいました。
ただ序盤でミスをしなくても、集団で走り続けられたのはコースの3分の1あたりまでだったと思います。吉田コーチもおっしゃるとおり、世界レベルのリレーを経験する場が年に1度、世界選手権のみの現状では、パフォーマンスをきっちり出すこと自体が難しく、個人戦以上に壁は高いです。ただ昨年、今年と1走という貴重な機会を与えて頂き、これまで気づかなかった感触を得ることができました。まずは集団のすぐ後ろでいいから1人でも走れるようになる、順位を上げるだけならばそれが一番の近道のような気がします。
そんな感覚・感触の話を僕なりに数字として分析したレポートを書いていますので近日中にアップしたいと思います。下記の図はそこからの抜粋。ロング予選のルート図で、世界チャンピオンになったノルウェーのオラフと僕のルートの比較です。僕はなんと彼よりも約1.5kmも多く走ってしまっています。僕のペースで彼のルートを走れば約8分の短縮で、同じくらいミスをしていても予選通過がすぐそこに迫ってきます。とはいえそんな単純な話ではなく、彼のルートを僕のペースで走るのは難しい。ではどうするべきか?そんな話です。
20120727longqroute
僕にとって10年目のヨーロッパ遠征はさほど目新しさもなく、初めて見た9年前のスイスでの世界選手権のときに比べると今年の世界選手権は思ったよりも小さなイベントに感じてしまいました。これはフランス語圏とドイツ語圏の差なのか、欧州の経済不安の影響なのか、はたまた齢と経験を重ねたからなのかはわかりませんが、感動がなくなってしまわないうちにしっかりとみなさんに喜んで頂ける結果を残したいです。
20120727relay_route

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