朝霧ロゲイニング2012

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すっかり遅くなってしまいました、オリエンテーリングin朝霧について。今年は大会当日に会場にいなかったため、大会の様子や参加されたみなさんの声もあまりわからないのですが、参加されたみなさんのツイッターなどの情報を拝見する限りは多くの皆さんに楽しんでいただけたようで一安心。ご参加ありがとうございました。結果はこちら
今年も朝霧ロゲイニングのコースディレクターを務めさせていただきましたが、昨年に比べると易しくなったと感じる人も多かったのではないでしょうか。今回コースを組むにあたり、「家族チームがもっと楽しめるコース」、「より多くのチームが富士山麓の森に挑戦したくなるようなコース」というコンセプトをいただいていましたので、移動距離が少なくても得点を高められるよう会場からそう遠くない北半分にチェックポイント(CP)の多くを配し、またちょっとナビゲーションに慣れていれば行けそうだと思えるよう森の中では林道から少し離れた場所にCPを配置しました。なので、去年より易しめなのは確かです。
が、会場周りは牧草地が多く、迂回するとどうしても移動距離が増えてしまうためか、家族チームの数チームが200点以下となってしまったのでもう少し密集したエリアに固めてあげればよかったかなと反省。(計測に使っているSI機器の問題でCPの数に限界があるのがちょっと苦労する点です。)
一方、富士山麓エリアには例年より多くのチームに挑戦していただいたようでよかったです。ただ熊の出没問題などがあり国有林への入山が急遽できなくなり、狭い範囲にCPが密集するコースとなってしまったのが残念。最初は去年並の難度のCPも少しあったのです。結果的にはそのおかげで富士山麓エリアに挑戦するチームが増えたのかもしれませんが。。
ということもあり、常連さんやロゲイニング玄人のみなさんには物足りなさもあったかもしれません。そんなみなさんにはより玄人的な楽しみ方を提示しておこうかと思います。例えば23→46。男子のトップ3チームはいずれも23から46へと進んでいますが、その区間のタイムは以下のとおりでした。
男子トップ3チーム 23→46のタイム
1位 マッパ 00:10:34
2位 TEAM回峰行 00:08:24
3位 名古屋大学オリエン部デジモン大好きクラブ 00:06:01
3チームの中ではもっともよいタイムの名大チームともっとも悪いチームのマッパに話を聞いてみました。
20121206_46 青ルート:マッパ 赤ルート:名大
マッパは等高線を読み違え、CPの少し北をかすめ、行きすぎてしまい少しウロウロしたようです。名大チームは森に入る前に等高線をしっかりと地図から読み取り、かつ現地でも緑の線で示した2つの大きな谷を確認しながら進んだとのこと。マッパもおそらくは事前に等高線を見ていたのでしょうが、名大チームのように地形のイメージをせず、また現地の様子を見ないまま突っ込んでしまったのではないかと思います。
また林道を離れる場所はカーブになっています。コンパスを使って正しい方向にまっすぐ進めることができるとしても、出発地点が間違っていれば目的地にはたどり着けません。道の曲がりは「ここだ」という特定が難しいため、意外と注意が必要です。この場合は、道の上あるいは森に入ってすぐの場所で現在地の補正をしてやらないとこのようなミスをしがちです。名大チームは下(西)からのアタックも考えたそうですが、このルートでもやはり林道を離れるポイントはカーブで不明瞭。彼らは西ルートは森に入ってからも現在地を特定できる地形的特徴が乏しいことから、入ってすぐに谷を確認できる赤ルートに決めたそうです。
ナビゲーションに長けたチームはこんな判断・駆け引きをしているわけですが、「しかし5時間のうちの4分なんてたいした問題ではない」と思う方もいるかもしれません。しかしナビゲーションというのはこういった細かな作業の繰り返しで、ロゲイニングではその作業の積み重ねと正確さが最終的なタイムに大きく関わってきます。わずか10秒の差でもレース中に100回繰り返せば1000秒、16分以上の差になります。16分あれば脚の速い人ならば3~4kmは走れますよね。またミスの発生率はより重要で、5分のうろつきを3回やってしまうと、うまく行ったチームとはやはり3kmちかく差が付くことになります。
トップチームはもちろん脚も速いのですが、差はそれだけではありません。昨年のような500m以上も森の中を進まなくてはいけない難易度の高いコースではこの細かな差が大きな差となって現れます。ロゲイニング上位を目指したい玄人のみなさんにはランやダイナミックなルートチョイスの差だけではなく、ぜひこの細かな差を埋めることも考えてみていただきたいです。ヒントは丁寧で素早い地図読み、そしてそれ以上に現地読みにあると思われます。
手前味噌ですがそれを磨くにはやはりオリエンテーリングをかじっておくのが一番だと思います。TEAM阿闍梨では来年1月19日に初めての方向けのオリエンテーリングミニ講習を企画中。僕のやっているO-Supportでもそのうちそんな企画を。
さて、なんだか説教くさい話になっていないか心配ですが、今回のコースのまわり方についても少し。下のルート図は男子優勝のマッパと混合優勝のTEAM阿闍梨のルート図です。
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マッパは反時計まわり、阿闍梨は時計まわりにまわっています。阿闍梨は15秒前にゴールでチームの状況に合わせてうまく回りきった印象があります。逆にマッパは前述のCP46を含めていくつかミスをしたことを悔やまれていましたが、時間的にも6分ちかく残しているのでもう少し得点を上げられたように思います。
ルートチョイスは会場そばにある高得点CP41をいつ取りに行くかがネックになってくるのではないかと思います。41点を取りこぼしたくないですが、スタート直後に取りに行くと選択肢が狭まるので全体のまわり方をよく考えてから確実に取りに行く必要があります。
ざっとエリア分けすればすぐにわかりますが、最北端と前述の富士山麓エリアは高得点エリアであるため、押さえておきたいエリアです。成績表の真ん中あたりを狙うならばこの2つのエリアと会場まわりを押さえておけばよいでしょうが、上位を目指すならばCPがまばらで距離もある南から西にかけたエリアを攻める必要があります。
下見・調査・設置・撤収で僕が走ったところでは下のようなタイムでした。レースで走ればもっとよいタイムで走れるでしょうが、それでも全部を回りきるには10数分は足らない見込みで、どこかを捨てないといけません。13-14、17、18かなぁ、、?
20121206_planner


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