田舎の生活その38

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遠くまで見える澄んだ空気は気づけばなくなり、春霞のかかった空に様変わり。今月もまた仕事に地域活動にといろいろ経験しましが、やはり個人的には走るトレーニングを再開できたことが嬉しいです。

たまには違う角度から

たまには違う角度から

しかし今月一番衝撃的だった出来事は、子どもを落っことしてしまったことです。お風呂に入れようと洗濯機の上に子を置き、着替えたり風呂の準備をしたりとわずか目を離した瞬間、洗濯機の上にいたはずの子がおらず、目をずらした床の上にうつぶせになっている我が子の姿を見つけたのです。あっと思う間もなく、抱き上げ、その瞬間はとても冷静で、置いた位置を考えれば頭から落っこちてはいないだろう、鼻血も出ていないし腫れてもいないし大丈夫、と素人目の大した根拠もない推測のくせになぜだか安心したのです。

しかししばらくして大泣きする子ども。時間が経つにつれ不安が大きくなってきました。そのときは大丈夫だと思ったことが大丈夫じゃないような気がしてきて、もしかして大事になりはしないだろうかと、最悪の事態も頭をよぎりはじめるのです。そしてこの子が救われるならわが命と引き換えにでも救ってほしいと願ったその瞬間、ああ自分も人の親になったんだということを心底実感したのです。

もちろんこれまでも親となった自覚がなかったわけではないのですが、なんだかまだふわふわした夢の中にいるような気持ちも抜けておらず、ここでようやく現実に戻って来た、そんな具合です。いくつになっても子どもは子ども。子どものことをずっと心配できることはとても幸せなことなのでしょう。おかげさまでそんな親の心配もどこ吹く風で元気に育っています。

さて、もともとの発端はちょっとの間だから大丈夫だと思った自分にあったわけです。きっと大丈夫という感覚はしかし何の根拠もなく、大丈夫じゃなくなることへの想像を怠ってはいけないと、毎年毎年この2月には色々と気づかされることが多いです。もうすぐ春。真冬の閑散期も過ぎ、そろそろ忙しくなってきます。よい充電期間となりました。

外の猫とは少しおしゃべりできるようになったタミですが、赤子はまだまだ怖いようでいつも距離を保ちます。だけど寝床に入る前に寝ている赤子の額をぺろりとしてから寝に来る猫がいることも僕は知っています。

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