マスターズ遠征4

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大会は終わったがチケットの関係であと2日滞在する。当初は家族連れの予定だったのでこの2日間でのんびり観光の予定だったのだが、1人で観光してもなぁということでトレーニングと来年の世界選手権に参加する日本選手のためにテレイン観察のビデオ撮影などをして過ごす。

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エストニアはスカンジナビアほど地形がごちゃごちゃしていないので、読みやすく対応させやすいのは確か。ただ来年の世界選手権は南部のTartuで行われる。そこはエストニアでも最も標高が高い地域で、バルト三国最高峰ムナマギもある(といっても標高は316m、山と言うよりは丘)。今回のエリアよりはもう少し高低差のある地形になるのでまったく同じというわけにはいかないようだ。でも日本選手にはよりよい条件になるのではないかと思う。広いとは言えない国なので植生や地面の感じは似たようなものだろう。

来年のWOC競技エリア

来年のWOC競技エリア

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昨日と同様、トレーニングへ。今日は一番うまく行かなかったロング予選1日目で使ったエリアで反省とルートチョイス検討。世界選手権などでも大会が終わればみんな急いで帰るけれど、実は数日でも残って走ったコースを再走するというのはとても重要で大切な機会なんじゃないかと思った。

走るペースはレースの方が速かったが、ふらつきをなくしたり直線的なルートを取ることでタイムを短縮できた

走るペースはレースの方が速かったが、ふらつきをなくしたり直線的なルートを取ることでタイムを短縮できた

さて、これでいよいよマスターズ遠征も終わりとなる。予想以上の盛り上がりがあった。来年世界選手権をやるエストニアでの開催だからなのかもしれないが、大会のクオリティも総じて高かったと思う。2016年、もし日本でマスターズを開催することになっていたらこんなにも人を満足させる大会ができただろうか。ここ数年、選手としてまたオーガナイザーとして二つの顔で活動してきて、これからもそうするつもりでいるが、正直なところ後者のほうはいまいち明確な目標を持つことができないままだった。ここに来て、目指したいもの、目標を得たように思う。

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さて、オリエンテーリングを楽しむためならオーリンゲンの各年代のクラスなどに出ればよいだけの話だけど、マスターズの醍醐味はやっぱりIOFのチャンピオンシップであることだろう。のんびりした雰囲気の中でピリピリした緊張感が突然やってくると、世界選手権でスタートする瞬間を思い出す。でも毎年出る必要もなく、出やすいときに出て楽しめる気軽さもなかなかよい。真剣さとユルさが同居する感じはトレイルランやロゲイニングの雰囲気に近い大会にも思う。

次回マスターズは来年4月にNZでワールドマスターズとして他の競技とともに開催される(たったの8か月後)。ヨーロッパから遠い場所での開催なので勝負するならチャンスは多いかもしれない。個人的には40クラスに上ってからもう一度出てみたいと思っている。2018年コペンハーゲン、19年リガ(ラトビア)と続く。物価も安く、前回行ったときに楽しめたラトビアあたりが狙い目だろうか。ちなみに2020年はまだ決まっておらず(?)、2021年は関西ワールドマスターズとして日本で開催予定。ジョルジュを筆頭に同世代のスーパースターたちがいつ本格参戦するかも大きな関心事だ。何十年もかけて彼らに勝てる日を目指すというのも悪くない人生だ。

明日、帰国の途へ。日本には台風が近づいているようだ。無事に帰れますよう。

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