突然ですが自己紹介します

オリエンティア Advent Calendar 2016という企画で記事を読みに来てくれた人のために自己紹介を書きました。その本文はこちら。)

僕は1998年からオリエンテーリングを始めました。きっかけは大学入学後にオリエンテーリング・サークルに勧誘されたことでした。体育会系はお断りだった僕ですが、地図が好きだったことが幸いしたのか災いしたのか興味を持ち、焼肉につられるなどし入会届を提出しました。今も後輩たちが頑張っています。

しかし始めてみたらすっかりのめり込んでしまい、キャラクター豊富だった同期や先輩後輩に囲まれすっかりこの世界に入りびたり、研究も就職もろくにせずにオリエンテーリングばかりしていました。最初の2年はたいした選手ではなかったですが、3年目でよいに出会ったこともあり芽が出て、結果を出せるようになりました。

そして2005年に愛知県で世界選手権が開催されるというタイミングもあり、当時のトップ選手が皆そこを目標に取り組んでいた流れになんの躊躇もなく乗り、世界を目指して挑戦を始めました。

しかし2005年にはあまりよい結果を残せず、その悔しさもあって「世界選手権の予選を通過して決勝の舞台に立つ」という目標を追って毎年遠征を行いました。2014年のアジア選手権を最後に代表からは身を引いていますが、未だ達成できていない目標をどうにか達成できないかと悶々と練習を積んでいます。

気づけばベテランの域に入っていますが、なぜこんなにも長くやってられるかと考えたとき、もちろんオリエンテーリングが好きだというのはありますが、その上でへたっぴだというのがあると思います。優勝等結果が出たレースでも完璧だ、満足したと思えるレース体験を得たことがなく、その感覚を知りたくて続けているのだと。

数年前まで会社勤めをしていましたが、人から引き継ぎ副業にしていたオリエンテーリングウェアnonameの販売や読図講習会講師の仕事が軌道に乗ったので一念発起してフリーランスとして独立、現在はO-Supportというブランド(実態は個人商店)でロゲイニングやOMMなどのナビゲーション・スポーツの運営、読図に関する著作など手広く行っています。

愛媛育ちの僕は大学進学以来、東関東を拠点にしてましたが、結婚を機に静岡県の山の中、南アルプスの麓の川根本町へ移住しました。今の妻に連れられ訪れたこの場所の美しい風景に一目惚れ、どこにいてもできる仕事だということも後押しになり、かつてから憧れていたのんびり田舎暮らしを始めました。

しかしゆったり暮らせると思ったら、おかげさまで仕事に困らず、日々締切に追われています。でも30代は下積みの時だと思い、依頼のあった仕事はできる限りするようにしています。40代ではそこでの経験を活かして財を成し、50代で早期リタイア、その後はオリエンテーリングライフを満喫するぞ!という野望があります。左うちわな生活を送るというのは半分冗談ですが、自給自足的にのんびり暮らすという生活には到達したいですね。

こういったことを仕事にしようと思ったのは、やっぱりオリエンテーリングが大好きで、自分の世界を広げてくれたオリエンテーリングのために何かをしたいという気持ちが強かったことが一番です。それから「日本から世界選手権チャンピオンを」という、かつてみんなで夢見たことを夢で終わらせないための活動を続けていきたいという想いもありました。

自分あるいは同世代の仲間が人生の一部を賭けオリエンテーリングに取り組んだ経験において、常に挙がる課題の1つが将来への不安でした。

オリエンテーリングで世界を獲るんだったらフルタイムで仕事をしている限りはやっぱり厳しい。しかし若い時分にオリエンテーリングにすべてを賭けてしまったら将来やっていけるのか心配だ。なんとかなるとしても、収入面で安定しない状況を、少しの惨めさを、覚悟しなければならない。トップ選手ほどプライドは高かったりもする、周囲の期待もあろう、どこかで一歩踏み込みきれない。

いや、本当にチャンピオンになれば仕事は向こうからやって来るし、そんな人ならその過程で仕事を創ることもできる。現実的には北欧に住み、北欧で生計を立てる術を見つけることになろう。だけど、みんながみんな成功するほど甘い世界でもない。失敗を恐れていたら成功しないと成功者ほど語るけど、その後ろには夢破れた人がいることを想像しなくてはいけない。

そんなことをモヤモヤ考えているうちに、トップ選手にしかできないこと、トップ選手だからこそできることを見つけ、それが立派な仕事になれば、険しい道のりを進むサポートになるんじゃないかと考え、今の活動に至ったわけです。

オリエンテーリングにすべての情熱を注いだ人がそのキャリアを終えた後に、人並み以上の生活ができるくらい仕事を作っておく。そして選手として人として僕よりもっと優れた若者にどんどん仕事を任せていく。そうなれば事業を大きくする活動にも力を入れられる。それが理想のカタチです。


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