田舎の生活その80

昼間はまだまだ暑いが朝晩は涼しくなり、寝冷えしそうなときもある。

久しぶりの海外遠征から帰国したまさにその日、「徳山の盆踊」が行われるというので初めて見に行った。川根本町の徳山という集落にて行われ、国の重要無形民俗文化財にも指定されている。なかなか都合が付かず毎年見逃していたがようやく見ることができた。

盆踊の中で披露される舞の1つ鹿ん舞。男の子が鹿の格好をして踊る。

あいにくの夕立ちで、子連れだったため最後まで観ることはできなかったが、ムラの子どもたちがいくつかの地点で踊りを披露しながら神社まで行き、最後は神社に奉納する。その踊りの列に連なって観客たちも一緒に移動していく。

神輿・山車のお祭りで育った身としては踊りの列についていくのはなんだか不思議な感じもしたが、行列に連なると主役の形は違えども「ああ、祭りだ」という雰囲気を肌で感じることができた。天気のおかげが人口が減ったせいか、少し活気に欠ける感は否めなかったが、最盛期にはさぞ賑やかだったのだろう。かつての様子にも想いを馳せながら祭りを鑑賞した。町内各集落にこのような神楽があったそうだが今はわずかに残るだけ。

話題はガラッと変わる。返済し続けてきた奨学金をようやく完済できた。高校から大学院までもらい続け、就職時には500万近い金額となっていた。失業しアルバイトしていた頃、前の職場に再就職した後もしばらくは収入が少なく、借金を借金で返すようなまさに奨学金地獄に陥る時期もあったが、今の仕事を副業として始めたころから生活費に余裕ができるようになり、いくらかは貯金もできるくらいになった。数年前には残額も減り、一括返済できるくらいになったが、死んだら返さなくていいこともあるというので「死んで損するのもいや」と貧乏根性丸出しで有利子だった大学時代のものだけ先に完済し、無利子のものは毎月支払い続けてようやくの完済。

この14年、いろいろあったが返済猶予してもらうこともなく返し続けた。本当によくがんばったなぁと感慨に浸らずにはいられない。

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