田舎の生活その85

昨年末から風邪っぽい状態がずっと続き、なかなかすっきりしない日々が続く。風邪の症状もせきや鼻水だけでなく、目ヤニや痰など老廃物も色々出てくるようになってしまい、身体の対応力に変化を感じざるを得ない。今年は本厄である。

さて、毎回載せている僕らの住む集落の写真。裏山にとんがった部分があるのにお気づきだろうか?

これ

この尖り部分には権現さんと呼ばれる神様がおわす小さな祠があり、ムラのお祭りでは祢宜さんや氏子の皆さんがお祈りする。そしてこの尖った杜は、かつて道路がなく谷の斜面に沿った山道を使って行き来していたころには往来の目印にもなっていた。

きつい谷の斜面をずっとコンタリング(水平に移動)することはできないので、この辺りの古道の多くは比較的斜面の緩い場所を使いながら山の上に出るようについていることが多い。そしてその峠から村に下りる道と、そのまま反対斜面に回ってその先の村へ向かうことができる。権現さんの杜はその峠のすぐそばにあり、重要な分岐点である峠の位置を示す目標にもなっていた。

それを知ってから他の場所も見てみると不思議に尖った山が多いことに気づく。そしてそういう場所に行ってみると神様や地蔵様が今も大事に祀られている。

例えばこれ

今残っている古道の多くは周りが植林され見通しがまったくないが、かつては道沿いに樹木はなく、山の目標物を定め、あそこまで行けば何々村だと考えながら往来していたのだろうか、と当時の様子に思いを馳せてみるのであった。

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