田舎の生活その83

毎年のことだが11月は怒涛のように過ぎ去った。

3-4日は福井で全日本リレー。既報の通り優勝することができたが、町で優勝祝いの懸垂幕を作ってくださるというのでありがたいことである。

10-11日はトリプルブッキング。両河内ロゲイニングはコース設定と地図作成のみで運営はおまかせ。僕はOMMの現場に向かってコース管理を行ってたが、日曜日は現場監督をボブに任せて消防団の消防操法大会に選手として出場するため牧之原へ。昼過ぎに終えて奥三河へ戻って夕方には撤収に入る。消防操法ではポンプ車操法の指揮者を務めた。週2回、直近の1ヶ月半は週3回の練習に励んだおかげで優勝に迫れた。結果そのものよりも練習を経て同じ地域の皆さんの顔を覚え、また僕の顔も覚えてもらえたことが移住者としては一番の実りであったように思う。

その翌週17-18日は川根本町を舞台に開催される南アルプスマウンテンマラソンの運営。今年もコース設定に協力したが、今回のコースは僕がこの町に来て最初に走った山のコースで、今でもトレーニングに使うことがある。普段は誰もいなくてちょっと荒れた場所もある山道が整備され何百人も走ったかと思うと感慨深い。しかしトップの選手は速い。後日走り直したが115%出すのがやっとであった。

最終週末もトリプルブッキングで朝霧ロゲイニングの運営をしつつ、土曜早朝に全日本スプリントのため岐阜愛知県境の木曽川河原へ向かい(詳細は次記事でレポート予定)、夕方にはナイトOのために朝霧に戻る強行軍。日曜は駿府ロゲイニングだがそちらは地図とコースの提供のみで運営は村越さんに任せ、僕は村越さんの代わりに朝霧を担当。

仕事があるのはありがたいことだが、立て込むと平日も準備に追われ休む余裕がなく、細かなミスが増える。トレーニングも思うようにできず、季節の変わり目で体調も崩し、重要なレースにコンディションを合わせられない。そして生活も荒み家族にもかなり負担をかけてしまう。心情的にはこれが一番つらい。これを改善するにはこの時期だけでも人を雇うしかないのか。

ところで今年の紅葉はいまいちではなかったか。先月の台風の影響かは分からないが黄色は早くに散ってしまい全体的に茶色っぽい山になってしまっているように思う。

今月のぴーた。去勢されるもいたずら好きは衰えず


全日本リレー2018

11月4日に福井県で開催された全日本リレーオリエンテーリング大会。男子選手権に3年ぶりに静岡県代表として出場し、優勝。静岡県としては4年ぶり、個人的にもそれ以来の全日本タイトル獲得となった。

小泉-長縄-大橋

メンバーは走順に小泉-長縄-大橋。長縄は過去にも何度も一緒にチームを組んできたが、大橋は静岡出身の現役大学生で、今回が初めての静岡代表。僕らにとっては未知の、そして期待のメンバーであった。この3人のメンバーが決まって最初に出た走順は長縄ー大橋ー小泉であった。過去の実績と経験を考えると定石となる妥当な順番であろう。しかし最近の成績や各人のコンディションを聞くにこれでは勝負できない感覚があったので小泉ー長縄ー大橋を提案し、それが採用された。

コンディションとレース不足に不安がある小泉は1走で周りの目やペースを活かしながらトップ集団で帰ってくる。同じくパフォーマンスが十分ではないと感じるという長縄は繋ぎの2走でトップ争いに残り、コンディションに不安がなく最近勢いにも乗る新鋭の大橋で勝負に出るという構想。まだこの時点では勝てるかどうかは運しだいのところがあったので他チームの走順発表を待つ。

走順発表後の分析。最後まで争うライバルは神奈川と愛知2だろう。1走はこの2チームの少しでも前に帰ってくることが使命となる。2走では最近頭1つ抜けている神奈川の結城に食らいつき、かつ愛知との差を広げたい。3走の神奈川上島と大橋はほぼ同等の力か。しかしここ最近の安定感では大橋に少し分がありそうなので付け入る隙はあろう。勝つための道筋が1本でも見えればあとはその可能性を信じて、個人個人できっちり走るだけ。

1走1着の本命は世界選手権リレーで好走した茨城の寺垣内、ほか新進気鋭の高校生・大学生ら強敵ぞろいだが、いずれも3人揃えた戦力では我々の方が上。前に出られても気にせず、ライバル2チームだけマークしておく作戦。

大会遠征は静岡県チームでバスを借りての移動。大勢での移動は制約も多いがチームとして大会に臨む気持ちを高める効果もあり、楽しい旅程だった。当日朝はちょっと朝食を食べ過ぎたかなと思うくらいで悪くない。どのくらいのペースで走れるのかという不安は払しょくできなかったが、あとは流れに身を任そうと腹をくくる。

スタート。予想していたより飛び出しは速くない。一瞬頑張り先頭に出てから地図を読む。コース回しはほぼ予想通り。序盤が少し難しそうだ。地図を読んでいる間に抜かれたが読み終わってからギアを入れ直し寺垣内と先頭を争う位置に出る。スタートフラッグですぐにルートが分かれる。僕は北の森の中の道を抜けるルート、ほか先頭集団は全員南の道周りか。いきなりの一人旅。しかしおかげで自分のペースで入ることができ少し安心。1番は若干先行されるも気にせず2番へ。暗い森の中で微地形を十分読み取れず、大きなルートは決まったがアタックをどうするか決めきれないままコントロールに接近する。どうしようかと思って少し東斜面を覗きに行くと周囲の選手が右へ動く様子を捉え、コントロールを発見。リレーらしい展開。少し慌てたリズムなので落ち着いていこうと言い聞かせる。

田んぼを横切る間に先頭が見える。100m差くらいか。気にしなくてよい差。3は淡々とこなす。4はルートチョイスがあるか。林道を回るルートに決めるも途中で先頭集団が林道をショートカットしていく。ここで勝負する必要はないなと思いフォロー。4、5、6と先頭が少しウロウロしているのを後ろから見ながら確実にアタックしていく。

田んぼに出るところでトップに立つが、ここも先に行かせる。8でルートが分かれる。尾根上の道を使うルートを選択。(しかしそのルートなら7の脱出を1本東の林道にすべきだった)周辺の気配が消え始める。先頭集団が絞られてきた証拠。残りしっかりやっていけばよいポジションで次につなげるだろう。

8で再び若い選手と合流。道で抜かれアタックで先行し、を繰り返しながら会場を抜ける。ここも焦らず後ろめについて機会を伺う。12まではきつい登り。先頭とちょっと差を付けられる。焦り始めるが、パターン振りで追いつける可能性はまだあると落ち着かせる。きつい登りの後はきつい斜面をコンタリング。再び選手の気配が消える。先頭に残っていると確信する。ここが勝負どころ。14へダッシュ。後は道を走るだけ、というところでなんだかよくわからない場所に入り込んでしまい30秒近いロス。

田んぼ際に出たところで周辺にライバルが一切見えない。置いて行かれたのか前に出たのか分からないまま会場へ。アナウンスで「静岡2位で来ました」といった声が聞こえ、少し安堵。同時に「1着はどこだ」と気になりつつ長縄へタッチ。1着が寺垣内だと聞き、ばっちりな展開、後は任せたという気持ち。

その後のレース展開は事前に立てた作戦通りだった。ヒーローインタビューは神奈川を逆転し優勝を決めた大橋に決まりだが、一番の功労者は結城に抜かれるも食らいつき逆転可能な差で繋いだ長縄だろう。優勝という結果はもちろんのこと、経験と勢いを織り交ぜながら作戦通りの展開で勝てたことがとても気持ちよかった。

静岡県チームとしてもシニアやベテランも頑張り入賞者多数、過去最高タイの総合4位を獲得できた。前の週に全日本ミドル運営でいろいろと面倒苦労をおかけしていたがそれも含めて県協会としての一体感を高める2週間であった。


田舎の生活その82

仕事は佳境を迎える。家族の体調不良が重なる。11月の消防操法大会に向けての消防団の練習が週3に増える。そんなこんなでてんてこ舞いの10月。必然的に個人の時間が削られ、久しぶりにトレーニングできていないという感覚に陥る。こういう大変な時は目の前の課題を1つ1つこなしていくしかないか。

千頭大祭。ミニオンズやスターウォーズなどの仮想をして練り歩く。

そんな中でも近所で4年に1度の大祭があるというので子どもを連れて見に行くことができた。各区の人たちが自分たちで決めたテーマに沿って仮想したり山車のようなものを作って町の中を練り歩くというものであった。なんだかハロウィンが混ざったような不思議な雰囲気もあったが、山車の祭りで育った身としては行列になって練り歩くという光景には心が躍った。しかし残念ながら練り歩きが始まると同時に寒冷前線がやってきて雹が降る荒天となり合えなく退散。一寸短い祭りであった。

ぴーたは悪戯盛り真盛りまだ


田舎の生活その81

台風の9月。関西に大きな被害をもたらした21号。僕の住む川根本町では甚大な被害はなかったが、大井川の水位が上がり、夜通し水防出動となった。現在通過中の24号も待機命令が出ており消防団詰所にて待機中。何事もないことを祈りばかり。

さて先月書いた通り奨学金の返済が終わったのでそれに充てていた金額を将来の蓄えに回そうと思っていて、改めて今後の人生に掛かる費用を計算する今日この頃。しかし当然ながら長生きすればするほど必要なお金は多くなる。健康に過ごせるのはいいことだが、程よいところで往生できるのもまた幸せなのかも。こればかりは自分で決めれないのも困ったもの。

と、お金のことを考え始めるとだんだん気持ちが沈んでしまうので、そうなったときは目の前の仕事に一生懸命になろう、といつも思うことにしている。

この夏から我が家に新しい家族が加わった。まだまだいたずら盛りの男の子、ぴーた。


愛知県選手権

世界選手権以来のオリエンテーリング大会。お隣愛知県で開催された愛知県選手権にオープン参加。愛知県内のナンバーワンオリエンティアを決める大会だが11月に開催される全日本リレーオリエンテーリング大会の静岡県代表選手選考会にもなっており参加。

この一カ月すっかりさぼっておりだいぶ不安があった。EMITはレンタルだったのにマイカードを持って行ってしまうなど。

△-1-2-3
序盤はルートチョイスはなく基礎技術を問うレッグが続く。2番は直登してからアタックするなど地形図ナビゲーション的な動きをしてしまいレース勘の鈍さを感じる。

3-4
給水所を回るルートチョイスを読めず。ただまぁこのルートがもっとも早いだろう。

4-5
山越えルートも見えるが山の走りにくさを考慮し道を回る。若干ショートカットを考えるも(GPSログで道路上で赤くなっているところ)、結局全部道を回る。

5-6
尾根辿り、道周りも考えるが、距離・登りが少ないこのルートを選ぶ。プランナー想定のルートだったようだが切り開き部分が走りづらく、最後のエリアも走りやすい林ではなかったのでペースはあまり上がらず。結果的には下って登る全部道ルートが早かったようだ。

6-7
アタックでまっすぐ北に進んでいたつもりが斜面に流されたか右にずれる。急な斜面での方向維持に課題あり。

7-8-9-10-11-12
終盤も基礎技術を問うミドルディスタンス的なレッグ。最終コントロールからフィニッシュまでテープ誘導がないことを確認しておらず、油断して12番はいくらかオーバーランしてしまう。

結果的にはオープンクラスでトップを獲得。静岡県代表の権利は獲得したので3年ぶりに静岡県代表で走れるはず。目指すは優勝、と言いたいがメンバー発表はまだ少し先とのこと-- 静岡県選手団は追加募集中。静岡県出身の学生さんなどゆかりある方はぜひ9月中に田濃団長まで連絡を。

ところでローカル大会ながらnoname会場販売には多くの方にお立ち寄りいただき、またたくさんお買い上げいただいた。改めて御礼申し上げます。