田舎の生活その103

今年の冬はそれなりに寒かったが、春が来るのは早い気がする。そういう意味では暖冬だったのかもしれない。

二度目の緊急事態宣言。静岡県は直接は対象地域になっていないが、いろいろ影響が大きく仕事も自身のレースも振り回される。気づけば11月の全日本大会以来レースをしていないことに気づく。このまま春の運営シーズンに突入すると夏までレースがないのだが競技者としてはさすがにまずいね。

レースはしていないが、子供らがゆるキャン△のアニメを見て以来野外活動に興味を持つようになり、一緒に近所の山でトレッキングに付き合ってくれるようになったことに感激している今日このごろ。いずれは興味をなくしてしまい、親と一緒に遊ぶなんてこともなくなるだろうけど、幼少期の体験って意外とその人の人生に影響を与えたりするものだから、大きくなった時に今の思い出がよい影響を与えていくことをひそかに期待している。

そして東日本大震災から10年を迎える。ついこの間のことのように感じるが、当時中学生にあがるくらいだった子供たちが大学を卒業するくらいの月日が経っている。彼らの成長ぶりを見ることでようやく自分も同じくらい時間を重ねているのだと気づく。10年前のあの日には想像もしていなかった場所で当時はまったく縁もなかった人と一緒に暮らし、子供にも恵まれているのだ。10年って長いんだな。

震災当日の写真は一枚も残っていない。撮った記憶もない。会社にていろいろ対応に追われそれどころではなかったのだろう。これは翌朝に写したもの(一部加工)。

その長い時間をかけて何が出来たんだろうと思い耽る。いろいろやってきた自信もあるが、大したことをやっていないという失望もある。でもそもそも大したことをしたかったのかどうかも分からない。何かしなくてはいけないという気分に浸ることで自分を安心させていたのかもしれない。

会社で一夜を過ごし翌朝帰宅するも電車が動いていなかった。なぜこの3枚だけ、それも駅の様子だけを写したのだろうか

10年前の春に見聞きし感じたことはコロナ禍の今とも似ている部分が多い。何も考えずにがむしゃらに進んでいた当時に比べ、今は少し考えてから進めるようになっているとは感じる。大人になったと言えるかもしれないし、勢いをなくしてしまったとも言えるのかもしれない。なんにしたって10年後も、いや1年後を、いやいやまずは明日を元気で迎えられるありがたさを忘れないでいたい。

迂回して行けるところまで行き最後はたしか松戸から流山まで歩いて帰った。帰り着いてからの数日間は何も写真を残していない。そういう気分になれなかったのか。今思えばいろいろ撮っておけばよかったと思う

田舎の生活その103」への4件のフィードバック

  1. KOI

    竹下さん、コメントありがとうございます。しばらくこちらの掲示板放置してしまいました。たしかにアスパラと言えば元木さんですね。今度お会い出来たら聞いてみます。おかげさまで今シーズンは順調に育ちました。

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  2. KOI

    学校って子供が勉強するためのところと思っていたが、親を大人にするために子を学校に行かせているのではないかと思う日々である

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  3. KOI

    昨年から挑戦していたアスパラガスがついに収穫の時を迎えた。冬の間はまったくなんの兆候もなくもうダメかと思っていたので嬉しい。

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    1. 竹下俊輔

      私の同期の元木悟くんはアスパラガスの研究者です。明治大学にいますので、尋ねてみてはいかがでしょ。

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