全日本に向けて&全日本ミドル2021

10月23-24日に開催された全日本オリエンテーリング大会。1日目はミドルディスタンス、2日目はロングディスタンス。今回の全日本は僕にとって区切りの大会であり、これまでの集大成として臨むレースと位置付けていた。そのあたりの背景はレポート最後にしたためたい。

全日本に向けてのトレーニングは年間のトレーニングプランに組み込み行っているのでどこからを全日本のトレーニングと決めるのは難しいが、緊急事態宣言もあって7月以降はレース機会がまったくなくなってしまった。今年はそこを区切りに全日本に向けてのトレーニングを本格化させたと言ってよいだろう。

秋開催になってから仕事の繁忙期と重なり、直前にレース機会を持てなかったり、忙しいのを言い訳にトレーニングしないことも増えてしまっていた。取り組んでいる内容に間違いはないのだが、現状維持な状態を何かしら打破しないことには上位を目指すのは難しい。そこで新たな取り組みも取り入れた。

1つはJOAコーチ講習のために学び直したトレーニング理論を基にフィジカルトレーニングを組み替えたこと。特に筋力や瞬発力を強化し、その残存期間を意識しながら組み立てた。その甲斐もあって昨年は登れない感覚だったのが、今年は登りにネガティブな感覚はなくなり精神的な余裕が持てた。

もう1つは技術的なトレーニングをしっかりすること。これもコーチ講習が関連している。講習の共通科目にて他競技のコーチたちとトレーニングプランの話をする機会を持てたのだが、彼らは練習しない日があることが信じられないと言っていた。オリエンテーリングの練習は週末だけという人も多い中で、比較的平日にもオリエンテーリング向け練習に取り組んで来たつもりだったが、毎日継続的にやっていたかというと恥ずかしながらそうは言えない状態だった。コンパスを触る、地図を触る、正しい方向を向く、走りながらそれをするといった基礎練習はもっとできるだろうと思い直し、技術練習の時間を毎日確保するように意識した。

最後にこれらの取り組みをツイートすること。人に公開することで忙しいのを理由にさぼらないことが目的であったが、他の若い選手や運営者にも刺激を与えていたと話を聞いた時は意外でもあり嬉しくもあった。

夏以降大会としてのオリエンテーリングには出られなかったが、高畑サマチャレ、望郷の森鉄人リレー、勢子辻サマチャレなどを活かしてレース感覚を高めた。高畑では大きなミスをしたがチャンピオン小牧のタイムと比較しても悪くなく自信を得ることができた。望郷の森では伊藤樹や谷川らとのマススタートを経験できた。ペースが早くナビゲーションが追いつくかなかったがみんなもミスをしており多少ペースを落としても勝機はある感覚を掴め、ポジティブな気持ちで本番を迎えた。

10/23 ミドル
当日会場入り。事前に予約いただいた物販を行いつつのんびり過ごす。1時間前にウォーミングアップ開始。ウォーミングアップマップの印象はずいぶん走りにくいなという感覚。下草が多く、走行可能度が良くてもスピードが出せない。道を使った方がよいのではと思う。いざスタート。

ルートはLiveloxにてアニメーションで他の選手と比較しながら見ることができます:
https://www.livelox.com/Viewer/All-Japan-Championships-Middle/M21E?classId=429284

△→1
コンタリングでまっすぐ行かせる課題。スタート前の印象から北の道を使うプランも思い浮かぶもまっすぐ行った方がアタックが簡単なので自分を信じてまっすぐ進む。去年なら道を選んでたよな、昨年より攻めの姿勢でいられることに心躍る。ほぼまっすぐ進めていると確信しながら正面が浅く広い谷になりヤブも見えてくる。円にかかった岩も確認するもフラッグが見えず。やや上目を目指す感じで走ってきたので下にあるだろうと谷の中に入るも谷底が近くおかしい。いきなりやっちまったかとがっかりし全然違うところにいるのだろうかと一旦戻ろうとすると上の方にフラッグを見つける。もっと自信を持って踏み込むべきだったか。フラッグに対する嗅覚はレース機会の低下とともに下がってしまいがちでもある。大きな傷にはならずに済んだ。気を取り直して続ける。

1→4
2はほぼまっすぐ。沢を越えるときに道を使ってスムーズに。

3はコンタリング。ほぼ同じ高さにあるので若干下がり目に進めば沢底でうろつくこともなく行けると考えその通り動ける。

4はまっすぐ。ヤブの中へ突入するので道から歩測やや右にエイミングオフ。ピンポイントには見つけられなかったが歩測で止まって見回して確認。1以降はうまく進んでいるがリズムはあまりよくなく、先読みが追い付かないややバタバタした感じのオリエンテーリングが続く。

4→6
5は長めのレッグ。ほぼまっすぐ行こうと思っていたがヤブがきつくなりプラン変更。2段目の切り開きでコンタリングしてそこから分岐を目指しアタック。適切な対応ができたと思う。

6は真っすぐ。谷底の傾斜変換のやや上あたりという意識はあったが手前の道の終わりについていたフラッグが目に入り釣られてしまう。

6→8
7は登りに転じる。尾根を越えるところでうろつきたくないので右にエイミングオフして確実にアタック。

8は下り基調で同じ課題。ここも7同様に対処するも下りを斜めに下りきれずだいぶ右にずれてしまう。

8→10
9は平らなエリアを通過してのアタック。道に当てて分岐からアタックのプラン。なかなか道の乗れない。道っぽいものを見つけ一瞬それを辿るもこれは違うと判断。先に進んで明らかな道に乗るもどこに出ているのかすぐに判断できず。コンパスから北東を向いていること、遠目に谷と大きな山塊を確認して現在地把握。南を除くと明るいオープンが見えていたので分岐まで行かずそこからアタック。

10はまっすぐ。斜面の方向が変わるあたりを目指していく。先行している女子選手の動きで位置を掴めてしまう。

10→14
道路を渡って11はイージーなつなぎレッグ。藪の斜面を登らせる12。登りでは方向を慎重に確認しながら確実にまっすぐ進む。尾根上の道に出たところで12手前の道だと勘違いしてしまい、フラッグを探す動きをしてしまう。岩もフラッグもないので地図を読み直したタイミングで気づき、1つ先の切り開きまで進む。近くにいた男子選手の動きでフラッグを見つける。13はほぼまっすぐ。ここも先の選手と同じ動きとなり後を追う形。この選手がなかなか早く14まで同じ感じで進む。

14→15
15で課題が転調する。似たような課題がずっと続く中でこのレッグ。勝負レッグかと身構える。まっすぐ行けるだろうとも思い、14南東の尾根の先端から直進。しばらく進むと計曲線が描く角型の浅い沢が目に入り、確実にアタックするためそこを踏んでから進むことにする。谷の中で先読みし直し15周辺の地形を頭に入れて読んだ通りの地形を辿りながら進む。最後の谷の中に入るもフラッグが見つからず読み直し。谷底よりやや東にあることに気づき東側を見直してフラッグを見つける。最初に決めた方向へまっすぐ進み切ったほうが結果的には早かっただろう。攻めきれなかった。

15→20
16はまっすぐ。17もまっすぐのつもりがだいぶ右にずらしており道を使う形に。結果的には悪くなかったのかもしれない。

18は藪の斜面を下ってから平坦な地形の中へのアタック。道路との距離感を把握できていればよいだろうと思い切って進む。思っていたより地形がはっきりしており難なく到達。

19はまっすぐ。近くにいる選手が手前の岩に釣られて行ったがそっちは違うと自分に言い聞かせて進路を決められた。

20も基本はまっすぐ。尾根を越えた向こう側の斜面の穴と読むも。尾根が広いことを読み切れておらず尾根の形に惑わされ手前で進路をずらしてしまう。短い区間では地形など読まずコンパスだけで行けばよいものを。

20→21
長めのレッグ。さてルートチョイスはあるのか?道路の際を行くのはやぶくてメリットなし。上の道に出るのは登りすぎでは。結局藪をコンタングするしかないかとルートを決める。

正面の斜面をみるとだいぶやぶい。少しでも行きやすい場所を選ぼうと道を引っ張る。道の先からコンタリング道があることを期待したがあまりはっきりした踏み跡はなく我慢して進む。中間の岩群を見つけ安心し、次の斜面を巻いていく段階で21周辺の地形を認識できすんなりアタック。サンプルマップの場所だと気づく。

21→22
ここもルートチョイスか。上(西)の道?まっすぐ?下(東)の道のルートは見ておらず、わざわざ藪を薄く描いてあるので行けるのだろうと真っすぐを選ぶ。出たとこのオープンには鉄塔があるので出るまでが勝負。がなかなかの藪。薄いところを選びながら進路を選ぶ。なんとかオープンに出て上の鉄塔の上からアタック。若干ずれていたが歩測と地形から止まれ修正。

22→◎
23もルートチョイス。道か植生界か。距離の短い南周りを選択。でも遅かった。柵を越えて24。難しくはないが最後まで神経を使うレッグが用意されている。

ラストコントロール25が意外と難儀。柵沿いに進めばよいと思うもヤブに負け沢底へ逃げる。沢底もヤブで隠れた倒木に足を引っかけ1回転。脛を負傷。あとは頑張って走る。

致命的なミスはなくなんとかフィニッシュできたことに安心。フィニッシュ時点で入賞ギリギリの順位をコールされ、後続のことを考えると入賞はできなかったことにガッカリもする。短いレッグでのフィジカル的な瞬発力、地図を読む瞬発力が以前ほどの勢いでできていないことには気づいており、これも時の流れなのだろうと覚悟を決める一方、同じコースを同じペースでもう2周はできるという自信もあり、明日のロングでは今日よりも頂点に近づきたいという気持ちを失っていないことにも気づけた。標高の低い場所にある宿へ向かい疲労からの回復に努め、怪我の処置も行う。


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