オリエンテーリング??

地図に示されたコントロールと呼ばれる関門を順番に通過しながら、ゴールを目指し、そのタイムを競うナビゲーション・スポーツ、オリエンテーリング。コントロールまでのルートは地図を頼りに自ら判断して決めていく。うまく行けたときの爽快感がたまらない。

日本では誤解も多いが、原則個人競技であり、タイムを競うため、アップダウンの激しい道なき森の中をも走り抜けるタフなスポーツである。世界選手権などの国際大会も世界各地で開催されている。


コントロールを目指す

オリエンテーリングは北欧の広大な森の中を迷わずに進むための訓練から生まれた。日本では森の残る丘陵地や山間部で開催されることが多く、山林の中を駆け抜けながら、大自然の中に設定されたコースを相手に戦う。最近では公園や市街地の中での開催も広がり、欧州ではテレビ中継されるなど進化し続けている。


市街地でのオリエンテーリング

コースの長さは種目により異なる。現在は、スプリントミドルロングの3種目があり、それぞれの優勝設定タイムは12、35分、90分。競技エリアの地形によって距離やコントロールの数は変わってくるが、スプリントは2~3km、ミドルは4~6km、ロングは10~20kmになることが多い。(ただしこの距離はコントロール間の直線距離で、実際の走行距離はもっと長い)

タフなスポーツでもあるが、北欧では森の中をジョギングしながら楽しむフィットネススポーツとしても確立しており、1万人以上が参加する大会が開催されている。日本でも毎週のように大会が開催され、上級者から初心者までが堪能できる幅の広いコースが複数用意されている。国内でも大きな大会では千人以上の参加者が集まる。


老若男女が楽しめるスポーツ

走るだけではなく、クロスカントリースキーマウンテンバイク車イスなどを利用しながら楽しむオリエンテーリングにも多くのファンを集めている。


スキーオリエンテーリングとMTBオリエンテーリング

複数人で継走するリレー競技や、制限時間内にいくつのコントロールを回れるかを競うスコア・オリエンテーリングなどバリエーション豊かなルールも用意されている。


リレー競技のスタート

スコア・オリエンテーリングから派生したスポーツとして近年はロゲイニングにも注目が集まっている。ロゲイニングは5~24時間という長い時間をかけて広大なフィールドをグループで巡る新しいナビゲーションスポーツである。


チームで巡るロゲイニング

スタイル

オリエンテーリングは1人で行うスポーツである。スタート直後に地図を渡され、コントロール(関門)を目指す。ルートを考える時間もタイムに含まれる。トップ選手は地図を受け取った瞬間にプランを済まし、途中走りながら地図を読み、プランの修正やルートの維持を行う。


地図を読みながら走る

スタートは1人ずつ時間差をつけたタイムスタート(ウェーブスタート)が基本である。競技エリアは事前に公表されるが、レース前に現地を下見・試走することは許されていない。また競技中にGPSや通信機器を利用することは禁止されている。競技者は自分の力だけで未知の場所を進むことを試される。


1人ずつスタートが基本

コントロールは番号順に回るように指定されている。コントロールでは通過証明のためチェックカードに印(パンチ)をつける。最近は電子式システムが普及し、通過証明ができるだけでなく通過タイムまでが瞬時に記録される。また大会会場やネット中継にて中間速報を知ることもできる。


正しくパンチしないと失格

地図からルートを選ぶときの判断基準は「より早く到達できる」ことである。最短距離を行くほうが早いのか、遠回りでも迷わずに進めるルートを選ぶのか? コースの地形や残りの体力を考慮しながら判断していく。

ときには川を渡り、崖を下り、藪の中をも通り抜ける。どんな状況にも対応できるように身軽なウェアを身につける。

  • O-Maps
    詳細な情報が描かれたオリエンテーリング専用の地図を利用する。地図には小道や川、崖や1m程度の岩、畑や荒地などの植生や藪などによる通りにくさ、地形の凹凸、石碑やケルンなど人工的な特徴物まで描かれている。コントロールはこのような特徴的な場所に設置されている。

Oマップ

  • Compass
    森の中で方位を知るための方位磁石(コンパス)。動かしても針がぶれないようにオイルが注入された競技用のコンパスを使う。コンパスにはプレート型やサムコン型などさまざまなタイプがあり競技者の特性に合わせて選択する。僕はサムコン型(モスクワコンパス・レインボー)を好んで使用。

左からプレート型、サムコン型、リスト型

  • O-Wear
    汗の吸湿性や速乾性に優れたランニング用シャツや北欧製のオリエンテーリングウェアを着用する。最近はTシャツやトレイルラン用シャツを愛用する人も多い。スタイリッシュなオリエンテーリングウェアをお求めならぜひnoname代理店から。
  • Pants & Socks
    岩や藪から肌を保護するためなるべく全ての肌を覆う必要がある。OウェアとセットのOパンツやロングタイツが主流。最近はハーフパンツ(タイツ)にロングソックスのスタイルも多い。すぐ破れるのでほとんど消耗品。

ウェアリングは万が一の遭難に備えて明るい色を用いる
  • O-Shoes
    岩や倒木から足を保護するため丈夫な北欧製のオリエンテーリングシューズが人気を集める。Oシューズには細い金属ピンが付いたものもあり、足元を安定させる。トレイルランニングシューズなどでも代用は可能だが、踏み抜きに注意が必要。ピン付きOシューズは一度履いたら止められない。
  • Accessories
    枝から目を保護するアイグラス、汗から視界を保護するヘアバンドやリストバンド、長い距離では水分補給のためのハイドレーションバッグなどを身につけることもある。GPSなど居場所がわかる機器や通信機器の携帯は禁止されているが、近年はログを取るためだけなら許されている。

オリエンテーリングのリンク