暖冬気分が吹き飛ぶ1月後半の寒さだった。
正月は松山へ帰省できたので走りに出かけた。今月中旬には伊豆半島ジオパークロゲの調査で伊豆高原をうろうろ走りまわった。本日は有度山ロゲイニングに家族でのんびり参加し、静岡のおまち周辺をやはり歩きまわった。普段は家の周りの集落の中をトレーニングで走っている。
今月どれだけ走ったか自慢ではない。いろんな場所を走っていてふと思ったことがある。みなさんは走るでも歩くでも、道すがら人とすれ違ったり追い抜いたりするときあいさつをしますか?狭い道で「すみません」と声をかけて追い越すとかいうのではなくて、「おはようございます」「こんにちは」「こんばんは」「おやすみなさい」といった普通のあいさつ。山の中ではなくて街中で。
僕が関東に住んでいるときは街中ではそういうあいさつはしなかった。実際、松山や伊豆や静岡で走っていても、あいさつをしてくる人はいない。まぁそれが当たり前と言えば当たり前かもしれない。だっていちいち挨拶していたら人が多くて疲れちゃう。
だけど最近それがとても気持ち悪い。僕の住む川根本町では相手が知っている人でも知らない人でも(いかにも観光客風の人でも)、「こんにちは」と声をかけるのが当たり前だから、ここで走るときはいつもあいさつをする。こちらに来たばかりの頃はなんだか気恥ずかしいというか、知らない人にあいさつして変に思われないだろうかと心配になることもあったけど、すっかりそういう文化に慣れてしまうと逆に何も声をかけないですれ違ったり追い抜いたりすることがすごく怖いというか不気味な感じがしてしまう。
なのでどこで走るにしても、特に1対1ですれ違ったりするときには挨拶をするようになった。あいさつが返ってくると気持ちもよい。無反応だとちょっと寂しい。めちゃくちゃびっくりされるときもあるし、ひどいときにはいかにもケーカイしてます風にケータイで通話を始める人もいる(ケーサツに通報されたことはない)。
どっちがいいかとか、どっちにしなきゃいけないなんてことは言わない。けどそこで思ったのは、都会に住めばたくさんお金を稼ぐチャンスがあり田舎に住めばお金はあんまり稼げないかもしれない、でもお金に換算できないこういう幸せをお金に換算できれば(話は矛盾している)、田舎暮らしも全然都会に負けないくらいの収入があるんじゃないかということだった。
タミは安定の冬仕様で一日のほとんどを布団の中で過ごす。春が待ち遠しい。