奥武蔵マウンテンオリエンテーリング

1月9日、所属するTEAM阿闍梨主催の奥武蔵マウンテンオリエンテーリングに参加した。簡単に言えば、地形図を使ったオリエンテーリング。距離は直線で16.4km。地形図を使ったナビゲーションレースへの参加は1年以上ぶりだったので久しぶりで楽しみだった。

全体のコースやルートは大会ウェブサイトにアップされているのでまずそちらをご覧いただきたい。1分前にスタートしたTEAM阿闍梨リーダーの村越真さんをわずか2分だけ上回り(つまり僕が1分前にゴール)、トップを取れた。ちなみに完走はこの2人だけ。って、村越さんと僕の年齢差を考えればおいおい大丈夫か?と言う人もいるだろうが、まぁその通りで出来がよいとは言えない。前半はよく顔を合わせたけど、後半は顔を合わせることはなく、僕がほぼ先行しながらもミスをするたびに差を縮められるという展開だった。前半もお互いが見える範囲で動き合うという時間はほとんどなく、ちょっとの差を抜きつ抜かれつする緊迫感のある展開だった。

公開されているルート図はちょっと正しくなくて(ゴール後ざっと描いたものなので)、2、5、6、8と実際はかなりひどいミスをしたところがあった。2と5のアタックはどちらも主尾根から1段下がった場所から生える尾根に乗れず、右往左往するパターン。見通しも悪く自信が持てず、近くまで行きながら先へ進むのを躊躇してしまい、さらに自信がなくなって見えた地形に逃げてボッカン。6(5の脱出)と8のアタックは丸みを帯びた地形の中で走りやすいところに流されて方向を見失いドッカン。どの場合もコンパスをもっと有効的に使えば自信を持って進めたはず。そういう意味では地形のライン辿りにならない海外のレースで戦うつもりがあるオリエンティアにとってよい練習機会になるんじゃないかと思う。でも8番はコンパスを少しは見たはずなのにここまで南に流れていたとは。何を考えていたのか??あれ?こんなんで読図講習会の講師なんてやってよかったのかな。精進します。

2番のアタックミス

2番のアタックミス

5番のアタックと脱出でのミス

5番のアタックと脱出でのミス

8番のアタックミス

8番のアタックミス

あと現在地把握はやっぱり大事。オリエンテーリングマップの感覚でつい地図上で1cm(=100~150m)進んだくらいで現在地把握をしようとして、でも地形図で1cmは250mで、それくらい進んでしまうと手がかりが少なくなってしまい、現在地に自信を持ちきれず上のようなミスにつながった。ファインなナビゲーションを必要とする場合は縮尺に関係なく最低でも100mに1回は現在地を確認したほうがよい。そしてそのためにはそのくらいのスケールの地形を読み取れるようになる必要がある。読図講習会なんかではそんなに細かく読む必要はないとおっしゃる人もいる。もちろん常に細かくチェックし続ける必要はないのだけど、僕はより細かくチェックできるようになることがいざというときの安全安心につながる、という流儀を貫きたいと思う。

また今回は、今後のコースプランのデータ取りのためOMM仕様の荷物を背負って走ってみた。水1.5Lを入れて7kg、水は1L消費していたから最終的には6kg程度だったか。登り下りよりも、平地でいつもよりスピードがなかった。ただ長いコースに対する恐れから抑え気味だったというのもあるので、トップ選手にとっては荷物を背負うことによる減速はさほどないのではないかと思う。ただし疲労のたまり方は明瞭に違う。2日目があればかなり辛いような気がする。

そんなわけで荷物を背負っていたから競り合えたと村越さんは言ってくれたけれど、彼自身のパフォーマンスがよかったことに加え、彼が後ろにいたことで余計なプレッシャーを感じていたのは確かだと思う。なんだかオリエンテーリングを始めた頃の懐かしい感覚を味わえた。いろいろな点で有意義なレースだった。

5番を先に取り、脱出していく村越さん

5番を先に取り、脱出していく村越さん

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