OMM 2016(UK)遠征記 その2

lass A day1 length 27.6km, climb 1800m, 10 controls


詳しい地図はRouteGadgetに(スマホではうまく表示されないかも。左欄Routeにチェックを入れれば一部チームのルートも表示可)

△-1
いよいよスタート。事前の練習から30分に1回くらいの割合で先導を交代することにしていた。先導者はナビゲーションとペースメークを担当。後ろの人間はナビゲーションに間違いがないか確かめながらついていきつつ、先読み。で、最初は僕が先導。

1番まではそんなに難しくは感じず、柵を超える地点まで道を速めのジョグペースで進む。周りのチームは僕たちより遅いペースがほとんどで、数チームだけが前を行く。恰好からみてもEかAの猛者たちだろう。柵を超える場所へ到着するも違和感あり。まず手前で道が分岐しているはずだが、それはどこだかよくわからなかった。さらに目の前には道が多数走っている。縮尺1/40000、等高線間隔15mという地図に不慣れだという不安もあって現在地に確信を持てない。山塊の斜面の方向が変わる位置を確認しながら、コントロール南西の平らなエリアを目指し登る。霧が出て来て視界は50mくらい、遠くの地形を使っての位置把握はできない。そのうち登りが落ち着き、でこぼこした場所に出る。平坦な場所だと先読みしていたので一瞬戸惑ったが、丸に近づいているという確信は得る。ピンポイントではまだ位置を把握できていないので川を見て確定させようと東へ進むも川っぽい小川がたくさんあり、どうもよくわからなくなる。しかし周りの傾斜や川っぽいもののの位置から「ここしかないでしょ」というピークを見つけその北側にあるというのでしばらく探すも見つからない。ムムムッとしばしピ―クを登ったり川に戻ったりして右往左往。たまたま風に乗って聞こえたピピッというSIの音が聞こえ、その方向へ向かうとフラッグがある。さっきから探していたピークの北の根元に近い場所についていた。

後でルートガジェットやスプリットタイムを見返すと上位のチームも時間がかかっているようで、ここはやはりトリッキーだったようだ。基本的には砂利の引かれていないトラック(日本いえば林業用の作業道のような道)は地図に描かれない。

1-2
ややドタバタ感のある出だしだった。こういう時は次でどれだけ落ち着きを取り戻せるかが大事。先導をガウチと交代しリズムを整える。ここは勝負レッグと言ってもよい長いレッグなのでプランニングはガウチと相談。大きくは、まっすぐ行くか、尾根を回るかの2択。ここまでの感じから平坦な場所は意外と難しいのかもしれない、地形がはっきりしている尾根のほうが無難だろうということで尾根を行く右回りをいったん選択。しかしそれは早いのか?と再度の検証。正直、ここまでの情報だけでは解決できない。しかし2番以降のレッグはあまり登りがないように見える。Aコースの登距離1800mに到達するためにはここは登るルートが正解ではないかと推測する。

1-2の尾根たどり

ということでMerrickと名前のある山まではひたすら尾根辿り。同じコースと思われるチームと抜きつ抜かれつ。まったく付いていけないペースで登っていく屈強そうなチームは荷物の量も圧倒的に少ない。あんなので一晩過ごせるのだろうか。Merrickの三角点を過ぎたところで風が強くなる。そして鞍部へ下りて行くところでこける。その拍子に撮影のために手にもっていたスマホを強打。危ない危ないとスマホをしまい鞍部へ出る。鞍部にて再び交代し、先導は小泉。

Merrickの三角点

ここでもう1つのルートチョイス。鞍部からピークへ登るか、斜面をトラバースするか。最初のプランでは登るほうが無難そうだが、現地で斜面の様子を見てから決めようという決断をし、さらに途中で他のチームが一緒にいることがわかり、周りのチームがどう行くのかも見て決めようとする。で結論としてはトラバース。道になっていない限り、平らな場所でも走りやすいわけではない、であれば距離を短く稼いだほうがよさそうだ、というのが理由。周りにいたチームはここで沢の水を汲んでいる。そうか、彼らは持って行く水が少ないのだな。山の上のほうの水はきれいだということで多くのチームが同じことをしていた。確かにそれができれば1kg以上軽くできる。

しかし斜面がきつくトラバースというよりは斜めに登っていく形になる。2へアタックする途中で、あっという間に抜かれたチームが登り返していくのを見る。きっと3へ向かっているのだろう。尾根を辿るのか。2も難しいアタックだったので、石塁の分岐をアタックポイントにして確実に進む。

ルートガジェットではトップチームはまっすぐ言っている。確かにレースを終え、現地と地図の様子を知った今ではそのほうが得策にも思える。しかし彼らとのタイム差は20分。一見、差があるように思うが、もともとのペースの違いを考えるとかなり健闘しているタイムなので、やっぱり尾根が正解だったのかもしれない。

2-3
ここも先導。さっきのチームの様子を見ると登りが正解なのか。いや、しかしこれは北の鞍部を狙った左まわりが正解ではないのか。ガウチとも一致し、小さな湖の南を目指す。真ん中の鞍部周辺は傾斜も緩く気持ちよく走れそうな場所だったが、1週間前にケガした箇所がだいぶ痛み出し、デコボコの地面も相まって苦戦した。真ん中の鞍部を超えると霧が晴れ、1km以上先の岩崖を視界にとらえることができ、後はそこまでデコボコな荒野をひたすら進むだけ。3の北の谷の景色が素晴らしく、これは写真に収めようとスマホを取り出すと画面が割れていることに気づく。さっきこけたときか。これが意外に精神的にダメージだった気がする。その後うまくいってもどこか残念な気分が残ってしまうことに。。

3-4
ガウチ先導。湖を右に巻くだけ。ルートチョイスはなさそう、なんだ本場のコースだってこんなもんかとケチをつけながら進む。湖の北東の岸だけがきれいな砂浜になっていて不思議だった。もうこの辺りでは地図にもすっかり慣れ、ナビゲーション上の困難さは感じない。

4-5
小泉先導。これも大きな山塊を左に見ながら5のある山塊に登り、川を使って流しそうめんするだけ。ひょっとしてほかにルートチョイスがあるのかと疑うも細かなルート取りはありそうだが見つけられず。しかしここはなかなかタフな地面が続き、最初の山塊を巻くのにずいぶん時間がかかり、さらに5の山塊の登りにパンチがあり、スタートから時間も経ったころで、だいぶヘトヘトになる。脱出していくポーリン・かこチームに出会う。ヘトヘトっぷりをからかわれる。少し霧が出てくる。

5-6
ガウチ先導。ミドルディスタンスのオリエンテーリングと似たような課題でしょう。JAPANのコースを散々オリエンテーリングのようだと言われたがさほど変わらんじゃないか。前のレッグの疲れもあって僕のペースが落ち気味。

6-7
小泉先導。道をどこまで引っ張るか。疲れもあるのでできるだけ道を引っ張ろうと。道になるとペースは上げられる。荒野の凸凹で足を上げるパワーがなくなっているようだ。湖の周りが妙に長く感じる。そのこともあって2人とも違和感を覚え、お互いに現在地把握を間違える。まず僕が湖の西端で湖の北へ続く道に進もうとしてしまい、それは方向が違うと指摘したガウチは、湖の西の湿地の方まで入り込んでいるのではないか、と。いやそこまでは来ていないと思うぞ、と僕。意見が分かれる。西の急峻な斜面を見れば答えは出せるとして進み始めると、すぐに使おうと思っていた道を見つけリロケート。疲れによる思考の低下が見られた。そんなこともあり7番で少し止まって休憩。おやつを食べる。

7-8
ガウチ先導。尾根を巻くしかないよな???他にどんなルートがあるというのだ。ただひたすら移動する。急峻な斜面で足がすくみ動けなくなる。意外と高所恐怖症である。レース中であれば興奮しているので動けなくなることはないのだが、疲れや緊張感が薄らいだときなどに高度感がある場所でそうなってしまうことがある。ガウチにルート取りを変えてもらいなんとか脱出。

真横からのアタックは意外に難しく、川をうまく見つけられず少しロスしたか。トップチームは下目に出て川を詰めるという安全策を取っていた。

8-9
もうほとんどナビゲーションの要素なし。しかしお互いの地図の耐水加工(ラミネート)が破損し、8-9の一部分がすでに読めない。運よく2人の地図を組み合わせれば全体を読める状態だったが、危うくお手上げになるところだった。ガウチは森をまっすぐ行くルートがよいのではないかとも言っていたが、道を回るルートに踏み跡があり、進みやすくなっていることから納得してもらう。前半の地図が残っているガウチがまず先導し、後半は小泉先導。道が地図通りではない箇所があったがなんなく対応する。

9-10-◎
踏み跡と道をたどるだけ。10はラストコントロールだし、みんな一緒だろうと思っていたらコースによって違っていた。しかも同じようなピークのそばという意地悪さ。最後で一緒になったおっさんチームは僕らを先に行かせ、コントロールを探す様を観察してから悠々とアタックする老獪さを見せていた。7時間を切れるか!?というタイミングだったので最後はかなりペースを上げて頑張ったが残念ながら11秒足りず、7:00:11。1日目は6位という結果。トップとは63分もの差。レベルの違いを感じるが、3位とは37分差。まだチャンスはあるかもしれない。

キャンプ
霧雨のような雨が降る時間帯もあったが、冷え込みも緩く、厳しいキャンプという感じではなかった。15時くらいに到着し、1時間くらいかけ、テントを張って、着替え、補給をし、ひと段落。19時くらいまでテントの中でうとうと休み、夕飯を食べ、結果を見て、明日のスタートを確認したりして21時には就寝。

翌日1時にサマータイムが終わるので時間をきちんとチェック。なんだか考え出すと計算できなくなるのだが、要は1時間多く寝られるということである。(続く)

キャンプ地(割れたスマホはシャッターボタンだけは生きていて写真を数点記録できた)

キャンプ地にて(写真提供:村越さん)


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