クラブカップ7人リレー2020

日本一のオリエンテーリングクラブを決めるクラブカップ7人リレー。名前の通り、7人でオリエンテーリングコースをリレーするイベントで、7人もの選手、かつ女子やベテラン男子等を含まないと正規チームにはなれないため、まさにクラブの総力が試されるレースである。実は今回で28回目となる伝統あるレースでもあり、コロナ禍を乗り越え無事に開催に漕ぎついた運営の皆さんに感謝。

と言いつつ、僕は近年なかなかスケジュールが合わなくて参加できず2016年以来4年ぶりの参加であった。静岡オリエンテーリングクラブの一員として出走。この間、イベントプロデューサーがNishiPRO西村氏に変わり、レギュレーションや走順設定などもだいぶ様変わりして初めてこの大会に参加するような新鮮な気持ちだった。

静岡OLCはここ最近メンバーが揃わずなかなか上位に上がれない状況が続いていたが、菅平で開催される今年は僕も行けることになり、静岡出身で全日本リレーオリエンテーリング大会では静岡県代表としておなじみの若手エースの大橋君が加入してくれ、毎年出ている全日本チャンプ経験者の長縄選手はじめ中堅ベテラン勢は健在で、最近オリエンテーリングを始めたばかりながら練習会ではベテラン勢を凌駕するポテンシャルを見せつけた本間さんも参加できることとなり、かなり戦力アップしている感じで大会前から楽しみだった。

走順は監督にお任せだったが大橋、長縄、小泉のエリートランナー3人の配置は任された。まず検討すべきは後半重視にするか前半重視にするかというところだった。僕の中ではクラブカップはオリエンテーリングクラブの見本市という感覚があって、若手オリエンティアへのPRも兼ねている場なので目立ってなんぼというポリシー。もちろん優勝争いを最後まで演じられるのが一番だが、残念ながらまだそこまでの戦力には達していない。であれば今のようなエース区間が3、4走と中間に配置されているのであればここで目立たずしてどうする、と2~4走に3人を配置することに。ここでトップに立てば強いクラブという印象を与えることもできよう。そして後はどこまで粘れるか、うまくハマれば上位でフィニッシュできるかも、というお楽しみ大作戦。

2~4走内の配置は直近のオリエンテーリング頻度と調子で決定。夏以降に再開された各地の大会で上位を取り続けている大橋は4走で確定、個人的にはあまり調子が出ていない感じがする僕を2走にし集団走でペースを上げさせてもらう。9月に大会に出てよい結果を収めている長縄は準エース区間の3走を安心して任せられる。

当日は青空会場で天気も心配されたが見事な秋空。O-Supportの会場販売も盛況。ありがたい。

今年はコロナ対策で密を避けるため1走は一斉スタートではなく時間差スタート。箱根駅伝2日目みたいな感覚でそれはそれで面白かった。1走は田濃監督。トップから30分予想のところ40分くらいという予想。トップのペースが伸びない中、42分でフィニッシュし、理想的な展開で僕のスタート。

2走を志願したのはマススタートでないとは言えまだまだ集団走に近い形でスタートし、ペースを上げられるだろうということに加えて、集団走の中で失敗してしまった昨年の全日本リレーの借りを返したいという思いもあってのこと。個人的にはリベンジマッチ。

4番くらいまでは何人かの選手が周りにいたが集団走というほどの密ではなく一人旅の感覚。コースの難易度は高くはなかったが、オープンの中の地図表記や高地の感覚に慣らしながらの慎重な出だしで無難にこなす。4でオープンを離れ林の中に入ったところで先にスタートしたトップ集団に追いつく。ここが勝負どころとペースを上げる。

が調子に乗ったところで6番でミス。アタックでオープン沿いに進んでいたつもりが少し南に入ってしまいうろついてしまう。8番はもっとまっすぐめのルートを考えたが1:7500の縮尺なら回った方が早いかと思い大回り。しかしさすがに安全策すぎたか。9は走りすぎてしまい10が見えるところまで下ってから戻るかたちに。ライバルチームを引き離せず、かつアタックが出戻りとなってヒントを与え続ける感じでスペクテイターゾーンへ向かう11は意外と難しくないか?会場にエイミングオフする形でこなす。

会場脇を抜ける。無音の応援が新鮮だった。

12はややアタックが難しかったが13以降は大きな特徴物が近くにあり比較的容易なレッグが続く。15から会場への登り返し。身体にキレなく、いまいちな走りだったがトップタイム更新だとか、見かけ上の順位でトップに迫ったとかなんとかとでクラブ名も連呼されているようで、やったねと満足しながら長縄に継走しフィニッシュ。

その後の展開はまさに予想通りで、長縄は手堅くトップ争いに残り、エース区間で大橋君が見かけ上トップを取り(実タイムでも2位!)後半戦へ。5走ベテラン中島さんは夏合宿で調子がよかった勢いそのままに粘りの走りで5位入賞圏内。期待の新人本間さんはミスしながらもパターン内11位でやっぱり高いポテンシャルを感じさせ、アンカー大類は唯一の女子選手ながらパターン振りがない中で17位と健闘。さすがに入賞争いは厳しかったが総合11位、ハンデポイントover100のカテゴリで繰り上げ優勝(同カテゴリトップが総合入賞のため)と大躍進を遂げ、大興奮の1日であった。

そんな久しぶりのCC7。見聞きするだけだと今の走順で盛り上がるの?最後がエース区間のほうがいいんでないのと思ったりもしていたが、序盤は集団走で盛り上がり、真ん中はエース対決があって盛り上がり、後半は優勝争いで盛り上がりとずっと目を離せない展開になるように組まれているんだなとやってみて気づく。そして注目されることに慣れているトップ選手ではなく中堅選手やベテラン、女子選手に終盤争いを任せ華をもたせるようになっているのもクラブの活性化という意味で面白い。それから今回からの試みなのかもしれないが会場実況や解説がこれまでのCC7の雰囲気とはまるで違うものにしていたように思う。みんな日々進化しているんだな。未来は明るい気がする。次はもっと上位を目指せそうな静岡OLCの未来も明るくしたい。

個人的には2走という走順だったおかげで目立つこともできたがレースの出来という意味では無駄な動きが多かった。もっとスムーズな動きにしていかないとエース区間でトップ争いをした選手たちには到底敵わないな。ひとまず集団走のなかで大崩れせず走れたので今回はよいにする。


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