2023年秋レース

9月末まで秋らしさは皆無だったが8月から10月までの2023年秋レースの記録。

中学高校選手権1日目併設

当初は予定になかったのだが9月の7人リレーに出ることになり、前回の余りにひどいレース感覚のままリレーを走るのは心配になりエントリー。なんだかんだで行ったことのない土山での開催も理由の1つ。

暑い日が続いたが比較的落ち着いた暑さだった。この日は物販もなく久しぶりにのんびり会場入り。ウォームアップもやや入念に。久しぶりのオリエンテーリング。結果を出すことではなく、地図を読み切りルートを決めてから進むというオリエンテーリングの基本動作をしっかりやることを目標とする。それからマグニファイアに慣れる練習。

読み切れず止まることしばしば、の出だし。1-2でルートチョイスあるロングレッグ。よいルートを選べたと思ったが、アタックは2の南から谷を詰めていくのが正解だったように思う。そもそもそちら側が目に入っていなかった。拡大鏡利用のデメリットか。4は尾根沢がなかなか読み切れず難しい等高線だった。テレインのまさに中央部にあり「テレインのへそ」だと感じる。4-5は尾根切りで短縮をはかったが結局道だったか。この辺りは柵と道の違いが読み切れなかったな。5,6,7,8と気持ちよく進めるショートレッグの連続。ミスはないがコントロールでのもたつきに衰えを感じる。

その後は12で少しうろついたが大崩れはせずフィニッシュ。9のアタック手前や12の脱出などナビゲーションが楽なルートを選ぶあまり、無駄に距離を増やしてしまう。地図が見えないことがストレスでどうしてもラインに頼りがち。拡大鏡もあまり効果的に利用できず。無難なレースだったにも関わらずトップとの差は120%越え。トップ争いを楽しむ状況にはもはやないことを実感する。

クラブカップ7人リレー

今年は行けるかどうか微妙な事情があったがなんとか行くことができた。静岡OLCの1軍(チーム名:鋭)のアンカーを走ることに。かつてはエリート区間の花の7走だったが、最近はBコース相当になりエース区間ではないのだが、勝負を決する華のある区間には違いない。前にも書いた気がするけど、普段トップ争いで注目を浴びることの少ない選手にスポットライトを当てることができるという意味で今の走順構成はとても良いなと思う。

静岡OLC鋭のメンバーは若手が増えて和田-池田-長縄-大橋-大石遥-村越真-小泉。目標はここ数年突破できない1桁順位。事前ミーティングで披露された分析ではより上位を狙えるのではという情報もあり、行けたら行くという程度のモチベーションだった身からすれば緊張具合が急に高まる。

迎えた当日。物販が盛況でチームの展開を追えなかったが皆が報告しに来てくれるのが嬉しかった。1走でトラブルがあり出遅れたが、その後は安定。ちょっとずつ追い上げていく狙い通りの展開へ持ち込むもミスパンチが発覚。僕が出走する前に順位がつかないことが確定。緊張がほどけてしまいそうになるが、いい位置でつないでもらえるのでちぃっとはがんばろうと思う。2年連続で村越さんからタッチを受けてスタート。

1は道沿い。2は森をガシガシ直進するレッグ。Bクラス?と思ったが道まで出ればなんとかなるのか。前を行く選手を捉え、3でKOLCウェアと認識。周りにいるチームの情報を得ないで出走してしまったが、学生上位チームあたりと争っているのだろうかと思う。3-4はルートチョイス。KOLCの彼ははまっすぐ目に進む。ついていこうかと思うが若い選手には早めに差をつけておきたい。Bコースってことは道周りのほうが早い設定では?ということに賭け、道を選ぶも差を付けられる。5でもだいぶ先行される。6、彼は道の曲がりからまっすぐ目のルートを取る。今度こそと思い道をひっぱり再び勝負をかける。ここで先行。強豪ES関東のウェアも捉える。ESのAチームなのかBチームなのかは分からなかったが集団走となりモチベーションが高まる。7、8と登りを頑張りぎりぎり先頭を守って会場脇へ。

スペクテイターを抜けるところでばらけた雰囲気を感じる。10にパターン振りがあったか?あるいはだいぶ差をつけたのか?と思いながら11へ。プランはしっかりしており、ほぼルート通り。南に抜けて平らなエリアへ、そこから谷に入って尾根の先、その際の谷の中へ、と。これは逃げ切れると欲をかいたのが運の尽きか。平らなエリアで何を目指していたか抜けてしまい谷が見えたところで次に何をすべきか思い出せず。現在地把握しようとするもこんなところでははっきり分かるはずもなく下の方にKOLCウェアを見つけイニシアティブを手放す。11では人影がなく離される。12でES関東ウェアとも再度遭遇。13への登りで離され最後尾でパンチ。14、道で勝負するか?と一瞬よぎるも、そのよぎりさえも差になるような短いレッグ。追走状態へ。

でももう順位つかないしここで盛り上げてもな、と無理せず淡々モードに切り替えてしまう。しかし会場が近づくと応援してくれる人が増える。ESの人たちも僕らの状況を知っているのかいないのか、「後ろから来ているぞ」と大声援を送っている。ふたたび頑張りたくなりダッシュ力が回復。わずかに刺してフィニッシュ。

若い選手が増えている静岡OLC

どうやら入賞争いチームと競り合っていたようで我らは5位相当だったようだ。盛り上がりに水を差してしまったようで申し訳なくもあったが、1桁順位どころか入賞が現実的な目標になったことが嬉しかった。僕が静岡OLCに来たばかりのとき、静岡でも7人リレーで上位争いしようと楽しみにしていたのに現実は厳しく、なかなか上位に絡めなかったのが悔しかった。クラブもトップ選手の移籍で強化されたというよりは静岡出身者、在住者が加わってちょっとずつ力をつけて来て、という感じでとてもいい雰囲気の成長具合だと思う。次回はちゃんと順位を残したいね。一軍に入れる保証はないがそれも含めて良きかな。

インカレロング併設

全日本のエントリーし、対策となるレース機会を探す中で日程的にここなら行けるというところで1レース。懐かしの茨城笠間であること、昨年関わった筑波大のがんばりが見れそうなこと、前回ここで走った全日本リレーのリベンジ、協賛していたことなども理由。

しかしあいにくの雨模様。気温も低く物販も低調かと思ったが、意外とたくさん立ち寄っていただけありがたし。

だけどレースは天気の通り雨模様だった。予想はしていたが暗くて地図が全く読めない。雨の日のヘッドライト装備は現実的なものにせざる得ないか。1へは道っぽいものに騙され何度もルートを外す。2は道が受け止めてくれると安易な方向維持で進むも道が分からず登り過ぎる。全日本リレーの時に失敗したのと同じ斜面。いずれも特徴に欠ける見通しの悪い斜面、そしてレース序盤。こういう状況ではもっとペースを落として進むべきか。

その後は意外と建て直せたと思うがタイムは良いとは言い難いものだった。たしかによく止まってしまいちぐはぐ感あるオリエンテーリングだった。走れているはずだがスピードに乗れないのか?と振り返ろうとGPSのログを地図に落としてみたらなぜかログが飛びまくっていた。時計をポーズにしてしまった?と思ったが、タイムは正しい。何か電波を阻害するものがあったのか。そういえばこの辺り、2000年代初頭にはTVによく出る心霊スポットだったことを思い出す。お分かりいただけただろうか。

それはともかく、トレーニング量が以前の半分以下になり加齢も相まってフィジカルでは勝負できない。当たり前ではあるが、やや楽観視していた面もある。現状を直視せざる得ないことを悟る。

設楽オリエンテーリングフェスタ2日目

全日本直前、物販の機会を増やしたいという切実な理由とともにニューテレインという触れ込みと5月のほうらいせんが楽しかった思い出もあってエントリー。これまた物販にたくさんの方に来ていただいた。お客さんはもちろんのこと、物販機会を与えてくださる運営者の皆さんにはどの大会にも感謝したい。

先週と打って変わっての秋晴れ。先にフィニッシュして来た人が一様に楽しいと言っているので期待してスタート。

まず先週と比べて地図が見やすい。天気の違いが圧倒的理由だが緑が少ないこともあるかもしれない。入り組んだ尾根沢、でもふと現れる平坦な湿地帯。見通しがよい場所と微妙に悪い場所。バリエーションが豊かでオリエンテーリングしている時間がとても楽しく自然と集中が高まっていく。

1はあえてかなりスピードを出して走ってみたのだがそれでようやく1桁順位。走るスピードそのものより森での身のこなしがよくない感じ。で、そのペースで2へ向かうものだから当然方向をずらす。上下関係も読み取れていなかった。ただ斜面の方向が変わったことにすぐ気づき、「大きく外していない、2の南にいるのだから」と判断して対応でき致命傷にしなかったことは評価したい。その後はペースコントロールも意識して、プランをそのまま実行に移す集中したオリエンテーリングを続けられた。久しぶりに充実感と手ごたえのあるオリエンテーリングタイムだった。

しかし結果はトップの120%。8月のIH併設と比べて微増、実質ほぼ横ばい。

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11月は全日本ミドル・ロングが控える。思い入れのあるレースに今年もエントリーした。さすがに優勝するぞという欲はないが、それでも出るからには上位を目指したいという気持ちはある。一方で、エントリーするときに気が重かったことも正直に告白しておく。今の状態で出走しても辛い思いをしてしまうだろうな、ロングなんて完走するのがやっとじゃないの、と。そして秋のレースを通して実際そうなることが現実的に見えてきてしまった。でもなんとなく今年は出なくちゃいけない気がしていた。虫の知らせ、というのはよい例えではないが、予感はしていたんだ。しょっちゅう区切りの全日本を設けてきたが、今年の全日本も僕にとっては区切りの全日本になるのだろうな。結果ではなくオリエンテーリングに集中できる良い時間を。

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