全日本リレー2018

11月4日に福井県で開催された全日本リレーオリエンテーリング大会。男子選手権に3年ぶりに静岡県代表として出場し、優勝。静岡県としては4年ぶり、個人的にもそれ以来の全日本タイトル獲得となった。

小泉-長縄-大橋

メンバーは走順に小泉-長縄-大橋。長縄は過去にも何度も一緒にチームを組んできたが、大橋は静岡出身の現役大学生で、今回が初めての静岡代表。僕らにとっては未知の、そして期待のメンバーであった。この3人のメンバーが決まって最初に出た走順は長縄ー大橋ー小泉であった。過去の実績と経験を考えると定石となる妥当な順番であろう。しかし最近の成績や各人のコンディションを聞くにこれでは勝負できない感覚があったので小泉ー長縄ー大橋を提案し、それが採用された。

コンディションとレース不足に不安がある小泉は1走で周りの目やペースを活かしながらトップ集団で帰ってくる。同じくパフォーマンスが十分ではないと感じるという長縄は繋ぎの2走でトップ争いに残り、コンディションに不安がなく最近勢いにも乗る新鋭の大橋で勝負に出るという構想。まだこの時点では勝てるかどうかは運しだいのところがあったので他チームの走順発表を待つ。

走順発表後の分析。最後まで争うライバルは神奈川と愛知2だろう。1走はこの2チームの少しでも前に帰ってくることが使命となる。2走では最近頭1つ抜けている神奈川の結城に食らいつき、かつ愛知との差を広げたい。3走の神奈川上島と大橋はほぼ同等の力か。しかしここ最近の安定感では大橋に少し分がありそうなので付け入る隙はあろう。勝つための道筋が1本でも見えればあとはその可能性を信じて、個人個人できっちり走るだけ。

1走1着の本命は世界選手権リレーで好走した茨城の寺垣内、ほか新進気鋭の高校生・大学生ら強敵ぞろいだが、いずれも3人揃えた戦力では我々の方が上。前に出られても気にせず、ライバル2チームだけマークしておく作戦。

大会遠征は静岡県チームでバスを借りての移動。大勢での移動は制約も多いがチームとして大会に臨む気持ちを高める効果もあり、楽しい旅程だった。当日朝はちょっと朝食を食べ過ぎたかなと思うくらいで悪くない。どのくらいのペースで走れるのかという不安は払しょくできなかったが、あとは流れに身を任そうと腹をくくる。

スタート。予想していたより飛び出しは速くない。一瞬頑張り先頭に出てから地図を読む。コース回しはほぼ予想通り。序盤が少し難しそうだ。地図を読んでいる間に抜かれたが読み終わってからギアを入れ直し寺垣内と先頭を争う位置に出る。スタートフラッグですぐにルートが分かれる。僕は北の森の中の道を抜けるルート、ほか先頭集団は全員南の道周りか。いきなりの一人旅。しかしおかげで自分のペースで入ることができ少し安心。1番は若干先行されるも気にせず2番へ。暗い森の中で微地形を十分読み取れず、大きなルートは決まったがアタックをどうするか決めきれないままコントロールに接近する。どうしようかと思って少し東斜面を覗きに行くと周囲の選手が右へ動く様子を捉え、コントロールを発見。リレーらしい展開。少し慌てたリズムなので落ち着いていこうと言い聞かせる。

田んぼを横切る間に先頭が見える。100m差くらいか。気にしなくてよい差。3は淡々とこなす。4はルートチョイスがあるか。林道を回るルートに決めるも途中で先頭集団が林道をショートカットしていく。ここで勝負する必要はないなと思いフォロー。4、5、6と先頭が少しウロウロしているのを後ろから見ながら確実にアタックしていく。

田んぼに出るところでトップに立つが、ここも先に行かせる。8でルートが分かれる。尾根上の道を使うルートを選択。(しかしそのルートなら7の脱出を1本東の林道にすべきだった)周辺の気配が消え始める。先頭集団が絞られてきた証拠。残りしっかりやっていけばよいポジションで次につなげるだろう。

8で再び若い選手と合流。道で抜かれアタックで先行し、を繰り返しながら会場を抜ける。ここも焦らず後ろめについて機会を伺う。12まではきつい登り。先頭とちょっと差を付けられる。焦り始めるが、パターン振りで追いつける可能性はまだあると落ち着かせる。きつい登りの後はきつい斜面をコンタリング。再び選手の気配が消える。先頭に残っていると確信する。ここが勝負どころ。14へダッシュ。後は道を走るだけ、というところでなんだかよくわからない場所に入り込んでしまい30秒近いロス。

田んぼ際に出たところで周辺にライバルが一切見えない。置いて行かれたのか前に出たのか分からないまま会場へ。アナウンスで「静岡2位で来ました」といった声が聞こえ、少し安堵。同時に「1着はどこだ」と気になりつつ長縄へタッチ。1着が寺垣内だと聞き、ばっちりな展開、後は任せたという気持ち。

その後のレース展開は事前に立てた作戦通りだった。ヒーローインタビューは神奈川を逆転し優勝を決めた大橋に決まりだが、一番の功労者は結城に抜かれるも食らいつき逆転可能な差で繋いだ長縄だろう。優勝という結果はもちろんのこと、経験と勢いを織り交ぜながら作戦通りの展開で勝てたことがとても気持ちよかった。

静岡県チームとしてもシニアやベテランも頑張り入賞者多数、過去最高タイの総合4位を獲得できた。前の週に全日本ミドル運営でいろいろと面倒苦労をおかけしていたがそれも含めて県協会としての一体感を高める2週間であった。


田舎の生活その82

仕事は佳境を迎える。家族の体調不良が重なる。11月の消防操法大会に向けての消防団の練習が週3に増える。そんなこんなでてんてこ舞いの10月。必然的に個人の時間が削られ、久しぶりにトレーニングできていないという感覚に陥る。こういう大変な時は目の前の課題を1つ1つこなしていくしかないか。

千頭大祭。ミニオンズやスターウォーズなどの仮想をして練り歩く。

そんな中でも近所で4年に1度の大祭があるというので子どもを連れて見に行くことができた。各区の人たちが自分たちで決めたテーマに沿って仮想したり山車のようなものを作って町の中を練り歩くというものであった。なんだかハロウィンが混ざったような不思議な雰囲気もあったが、山車の祭りで育った身としては行列になって練り歩くという光景には心が躍った。しかし残念ながら練り歩きが始まると同時に寒冷前線がやってきて雹が降る荒天となり合えなく退散。一寸短い祭りであった。

ぴーたは悪戯盛り真盛りまだ


田舎の生活その81

台風の9月。関西に大きな被害をもたらした21号。僕の住む川根本町では甚大な被害はなかったが、大井川の水位が上がり、夜通し水防出動となった。現在通過中の24号も待機命令が出ており消防団詰所にて待機中。何事もないことを祈りばかり。

さて先月書いた通り奨学金の返済が終わったのでそれに充てていた金額を将来の蓄えに回そうと思っていて、改めて今後の人生に掛かる費用を計算する今日この頃。しかし当然ながら長生きすればするほど必要なお金は多くなる。健康に過ごせるのはいいことだが、程よいところで往生できるのもまた幸せなのかも。こればかりは自分で決めれないのも困ったもの。

と、お金のことを考え始めるとだんだん気持ちが沈んでしまうので、そうなったときは目の前の仕事に一生懸命になろう、といつも思うことにしている。

この夏から我が家に新しい家族が加わった。まだまだいたずら盛りの男の子、ぴーた。


愛知県選手権

世界選手権以来のオリエンテーリング大会。お隣愛知県で開催された愛知県選手権にオープン参加。愛知県内のナンバーワンオリエンティアを決める大会だが11月に開催される全日本リレーオリエンテーリング大会の静岡県代表選手選考会にもなっており参加。

この一カ月すっかりさぼっておりだいぶ不安があった。EMITはレンタルだったのにマイカードを持って行ってしまうなど。

△-1-2-3
序盤はルートチョイスはなく基礎技術を問うレッグが続く。2番は直登してからアタックするなど地形図ナビゲーション的な動きをしてしまいレース勘の鈍さを感じる。

3-4
給水所を回るルートチョイスを読めず。ただまぁこのルートがもっとも早いだろう。

4-5
山越えルートも見えるが山の走りにくさを考慮し道を回る。若干ショートカットを考えるも(GPSログで道路上で赤くなっているところ)、結局全部道を回る。

5-6
尾根辿り、道周りも考えるが、距離・登りが少ないこのルートを選ぶ。プランナー想定のルートだったようだが切り開き部分が走りづらく、最後のエリアも走りやすい林ではなかったのでペースはあまり上がらず。結果的には下って登る全部道ルートが早かったようだ。

6-7
アタックでまっすぐ北に進んでいたつもりが斜面に流されたか右にずれる。急な斜面での方向維持に課題あり。

7-8-9-10-11-12
終盤も基礎技術を問うミドルディスタンス的なレッグ。最終コントロールからフィニッシュまでテープ誘導がないことを確認しておらず、油断して12番はいくらかオーバーランしてしまう。

結果的にはオープンクラスでトップを獲得。静岡県代表の権利は獲得したので3年ぶりに静岡県代表で走れるはず。目指すは優勝、と言いたいがメンバー発表はまだ少し先とのこと-- 静岡県選手団は追加募集中。静岡県出身の学生さんなどゆかりある方はぜひ9月中に田濃団長まで連絡を。

ところでローカル大会ながらnoname会場販売には多くの方にお立ち寄りいただき、またたくさんお買い上げいただいた。改めて御礼申し上げます。


エクストリームシリーズ奥大井大会

9/8に僕が住む川根本町で開催されたアドベンチャーレース、エクストリームシリーズ奥大井大会。毎年近所で開催されているレースでいつかは出てみたいなと思っていたが、毎年スケジュールが合わずなかなか出られなかった。主催者代表が他の仕事でお世話になっている方だと知り、僕が関わるイベントや講習会に来てくださる方も多く参加していることも知り、ますます出てみたいという気持ちを高めていたところ、今年はスケジュールが合いそうだ、となりオリエンテーリング現アジアチャンピオンの谷川さん(ボブ)を誘い参戦が実現。

2人での参加も可能だったが女子を入れた3人チームで出るのが正規チームの条件らしく、女子1名を締め切り直前まで募集。オリエンテーリング仲間で現在はMTB-O日本代表として活躍する加納さんが空いているという。超強力助っ人現る!ということでラブコール。3人での出場が叶った。

要綱によるとトレッキング(オリエンテーリング)、MTB、カヌー、チームチャレンジがあるという。トレッキング区間は問題ないだろう。MTBは女子の加納さんが一番速いくらいでは。実はボブもMTB-Oの代表選考会に出られるレベルらしく、僕が一番足を引っ張る可能性が高い。カヌーは3人ともほぼ初心者レベル、チームチャレンジは内容次第だが数字系や地元系なら強みあり。いずれにしてもカヌーが鬼門であろう。

メンバーが決まったのは10日前。練習はなし、この面子で何かしたこともほとんどない寄せ集めの急造チームだったが、役割分担や装備確認などできることは連絡し決めておいた。目標は無事に完走。大会前に台風や秋雨前線が停滞し、大会当日も雨の予報で迎えたレース当日。

会場には普段別のイベントで会う顔がたくさん。その顔を自分が住む町で見るというのは不思議な感じだが嬉しい気持ちも大きかった。そして予報通りの雨に加え、大井川増水でカヌーと渡渉がキャンセルになると知る。アドベンチャーレース感を満喫できないのは残念だったが、上位争いの目が出てきた気はした。

チーム紹介やブリーフィングのあと地図を受け取る。指示書はまだすべてもらっていないがトレッキング区間とMTB区間の予想は付く。通行止めになっている林道や道がないはずの場所に行くことになっている。この辺りの山は行けるところは大体行き尽くしたが、行ったことのない場所に行けるのが楽しみだった。そんなこんなでスタート。

スタート前

まずは会場でチームチャレンジ。お題はだるまさんが転んだ。焦っても意味はない。歩くペースで確実に歩を進め、第2グループの先頭くらいで通過。

最初のトレッキング区間はスコア・オリエンテーリング。トレッキングは僕と加納さんで先導・ペースメイクすることにしていた。渡渉ポイントがキャンセルになり、時計回りか反時計回りかという単純な選択になってしまったが、登る傾斜が緩い方がよいということで反時計回りを選択。いつも道路から眺めていた崖の上を通るのでどんなもんか楽しみだった。会場の脱出で河原沿い(緑)を行けるのか自信がなかったので確実なロードを選択し。どうやら河原沿いが正解だったらしく(帰りはそこを選択)、山に取り付くまでのロード区間で先頭と差がついていることを確認できた。一番強みのトレッキング区間で前に出ていないと厳しいなぁ、どこかで巻き返したい。ただ加納さんがランをしばらくやっていないというので、どこまで追い込んでよいか読めず、後半のスタミナを考えるとあまり飛ばすこともできない。ここはルートで差を詰めたい。半分以上のチームが先にトンネルをくぐるルート。これはチャンス。

最初の尾根登り。確実に行くなら主尾根を登るルート(青)だが、東に伸びる小さな尾根を登れそうなら登ろうと決め、実際に登れそうな斜面だったので選択。1つめのCPを獲る。男性ペアチームに追いつき、ミックスであることを考えるとだいぶよいペースだろうと思う。2つめのCPまではひたすら登り。例の崖の上を進み、やぶい尾根を登りゲット。お世話になっているアドベンチャーレーサーの2チームと一緒になる。1つは混合、1つは男子ペア。ここが先頭集団であろう。3つめのCPまではコンタリング大会。3チーム並走する。ほぼ同時にポイントを取るも僕らが一息ついている間に2チームは先に進んでしまい背中が見えない。この辺りはレース慣れの差が出たか。

あとは会場へ戻るロード区間だが、トンネルの入口部分をショートカット(水色)。ここで先頭に追い付く。しかし女子を牽引している相手はランペースが速く、じりじり差を付けられ2位でMTB区間へ。

MTB区間はボブと加納さんがペースメイク。僕が地元情報で後ろからフォロー。しかし雨で滑る路面。アスファルトの下りはなかなかスピードに乗れない。レンタルバイクの僕はサイズがどうも合っていないらしく登りも四苦八苦。案の定、2人の尻を追いかけるのがやっと。途中で転倒。ナビゲーション的には難しさはなく、寸又峡へ。

ここからは再びトレッキング+チームチャレンジ。チームチャレンジは300円ピッタリの買い物をせよ、という指示。さっそくなじみのせんべい屋さんへ行き300円ぴったりで買い物したいと聞き、クリア。あとはトレッキング。

講習会でいつも使う外森山に登りCP10をゲット。そこから尾根を北に下る。有名な夢の吊り橋の下流にかかる猿並橋のCP11へ。しかしより最短で行ける道があることを知らず少し無駄に登り返す。土地勘があるが故の弱点。吊り橋の下は濁流。僕は慣れたものだが他の2人はちょっと怖かったらしく1人ずつ慎重に渡ることに。だいぶ時間がかかってしまった。そこでの焦りもあってか次のCP12を見逃し、オーバーラン。さらにボブが地図を落としたと言う。ルール上「チームメンバーの誰かが必ず携帯するもの」になっているのでなくてもよいはず、と思ったが自信がないし、地図をゴミにしてしまうのも嫌なのでMTBに乗ってから探しに行く。運よく後続のチームが拾ってくれており大きなロスなく回収できた。MTBを回収した時点で4位に後退していることを知る。

カヌーがなくなったのであとはひたすらMTB区間。登りが続くことを知っているだけに苦行であったが兎辻まで登れば後は下り基調。が水と落石でガレた地面は恐ろしい。一時晴れていた空は再び雨に。ダムまで下りて、最終CPへ向けて再び登り返し。MTBを漕ぐ2人。僕は押して走ったほうが速かった。

ダムの上を通って登りを回避。これで1つ前のチームに追いつく。最終CPへのアタック。地図上は道路が繋がっているように分岐しているが、ここは立体交差で繋がっていないはず(下図、青丸)。ひょっとしてよく見ると繋がっていたのかな?という淡い期待もあったが、残念ながら僕の知っている通りの状態だった。道路で繋いでいくとだいぶ遠回りをしなくてはいけない。

しかしここで9年前に1度だけアドベンチャーレースに出た経験が活きた。「担いで降りよう」と伝え、「え?」という顔をする2人を置いて先に斜面を下って道路の下の林道へ。2人も渋々下りてくる。3位争いするチームも一緒だったが、縦列でないと降りられない斜面。これで差が付き、後はMTBで気持ちよく下って3着でのゴールとなった。

夜の表彰式、結局着順通り総合3位、ミックスで2位であることを知る。急造チームで入賞できたことは嬉しい限り。ただ水物があったらここまで行けなかっただろうな。上位2チームはOMM運営でお世話になっている方たちのチーム。こんな強い人たちに支えてもらっているんだと思うとますます心強くなった。何よりいつも1人で練習している山の中で仲間と一緒に競えたのがとても楽しい1日だった。