第7回KOLC大会

2月に開催予定だったが積雪のために延期となったKOLC大会。土日仕事が盛んになる頃になると参加するのは厳しいかと諦めかけていたが、予定のない5/13に開催が決定。下記の記事にも書いてもらったが、今回の大会開催に関してはちょっとだけご縁があり(僕が薦めた場所は全然違うところだったが)、静岡県内でも本格的なオリエンテーリングマップがない伊豆地方での大会開催とあってぜひ参加したいと思っていたので、それが叶い嬉しい限りであった。

勢子辻、伊豆大島などの溶岩微地形は苦手なテレインでいつも苦戦するが、それでもだんだんと何を見ればよいのか初見でも掴められるようになってきたので、速く走るための技術を確認するためのレースと位置付けて臨んだ。

序盤、1人でやっているうちは細かなロスこそあったが、淡々と進むことができたように思う。しかし7番へ向かう途中で先行してスタートした何人かの選手に追いついたところで舞い上がってしまい、現在地確認の手続きを疎かにし、アタックポイントに設定した目標物に辿り着けなくなる。右往左往して何かを見つけようとするも地図の南端辺りにいてうまく対応できず、思い切って北に進む決断をしたところでようやく現在地を把握することができる始末。

その後、パックを離れなんとかかんとか進むものの、集団になると再びリズムを崩してしまうことが続き、13番では自分でもなぜそっちに進んだのか意味が分からない方向へ行ってしまい再びの完全ロスト。雨も降りだしアイグラスは曇るわ、腰にダメージを受けるわで泥試合の様相となってなんとかゴールにたどり着く。M21Eで41位というのは国内のレースでは2年目のインカレで45位となった以来の数字ではなかろうか。

正直なところ凹み焦るタイムと順位であったが、ミスをしたレッグでもアタックポイントに辿り着いてからフラッグまでの間には大きな問題はなかったので、ラフ区間での処理の仕方に問題があったのであろう。舞い上がってしまった原因は若い選手にちょっといいとこ見せてやろうという欲を出してしまったか、リレー的に複数の目を使って走ればよいという感じになってしまったか。もう少ししっかりとした分析が必要であろうが、その分析から得られる教訓は世界選手権でトラッキングされながら走ることへの心理的な対策にもつながると思うのでしっかり行いたい。

レース後にこの地図はISOM2017の基準を満たしているのかというのを何人かの人から聞かれたり、話をしたりした。専門家を気取るにはまだまだ勉強不足なのだが、自分自身も似たような地形のOマップを描く機会に恵まれており気になったので、スキャンした画像をもとに測ってみた。ざっと主要なところを切り取った程度だが、記号のサイズや長さに関しては概ね問題なさそうだ。最小間隔はちょっと厳しいところもある。完璧と言ってしまうとほめ過ぎだろうが、まったくダメというほどでもない。学生だけでよくここまで作ったなぁとあらためて感服する。また大会PR動画やルート解説動画など凝った大会運営も学生大会らしい一球入魂感があってよかった。毎年毎年運営主体をやっていると如何に楽して運営するか、という方向にばかり行ってしまう。大会への入れ込みが昔より減ってる気がするからもう一度気持ち入れ直そう。


第23回 根の上高原つつじ祭り大会

GWの連休の5/4、岐阜県中津川市、恵那市にまたがる根の上高原大会で開催された根の上高原つつじ祭り大会に参加。Asian Orienteering Cupにもなっている大会で香港などの選手もエントリーしていた。

この日はずいぶん涼しく、朝方は寒いくらいであった。高速道路は渋滞の心配もあったので浜松から鳳来峡、津具高原など奥三河の山の中を抜けて会場入り。途中で長年行ってみたかった岩村城跡に立ち寄ることもできた。個人的な山城の萌えポイントは、まず山が険しいこと、そして狭い所に曲輪がコンパクトに、それでいてたくさん収まっていること、そして程よい荒廃感が漂っていること(堀跡だけではだめで、石垣や井戸などの構造物が少しくらい残っているのがよい)にあると思っていて、その全ての要素を持っている城跡でずいぶん萌え萌えしてしまった。

と、連休らしく観光気分も味わいながらレースへ。長い歴史のある大会で、オリエンティアには昔から親しまれている場所だが、ちゃんと入るのは実は初めて。(2010年のアジア選手権の併設レースでスプリントコースを走ったことはある。学生時代に同大会に参加しようとしたが大渋滞で間に合わなかったという思い出も。)

久しぶりのニューテレインということで、これからやってくるレース期へ向け課題の洗い出しを行うレースという位置づけ。ミドルディスタンスの3.8kmのコースで、ウイニングタイムは27分。走りにくいテレインと聞いていたので、距離の割にウイニングタイムが早いなぁという印象だったが、結果はウイニングタイムを上回る26分弱で、トップの結城と11秒差の3位であった。

内容としては2番の植生界の角の位置を大きな沢の中心にあると読み違えてしまい(正しくは沢の中心から1つ北にある枝沢のラインであった)少しミスをしたのと、6-7でコンタリングでオープンに出るつもりが傾斜とヤブが辛くて尾根の道に逃げてしまいロスがあったくらいで、僕としてはずいぶん出来のよいレースだった。ISOM2017の図式のおかげか走りながらの読図も随分と調子よくできた。あまり課題の洗い出しにならなかったが、技術面では冬のトレーニングの成果は確実にあり、レース回数が少ないことを不安に感じる必要はないことが分かったのは大きな収穫だろう。

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会場ではつつじ祭りに合わせて骨董市や餅まきも行われており、国際レースながらアットホームな雰囲気もあり、充実の1日となった。大会後はオリエンテーリング合宿の講師をするべく滋賀県へ向かい、久しぶりにオリエンテーリング三昧な5月連休を送ることとなった。


田舎の生活その76

桜の季節があっという間に終わり、お茶の季節。

川根本町に来て初めてお茶摘みを体験した。庭に生えているお茶の葉を摘んだことくらいはあるが、売り物になるお茶と思うと手元に力が入ってしまう。熟練者の手摘みはとても早くかつ適切で、摘み取ったところと摘み取り前の境界が明瞭だ。われわれ素人はスピードも遅いうえに、摘み取り残しが多く、ぱっと見ただけで誰がやったか分かってしまう。

手前の人の右手が摘み取り後、左手が摘み取り前。色が違う。その手前の列の右側あたりはわれわれの仕事。黄緑の葉が多く残る。

先日報告したとおり、今年は海外遠征の予定があったので仕事のスケジュールをゆったりめにしていたはずなのに、例年以上の仕事に忙殺されている。なぜだ。息つく暇もないが貴重な休みは家族とできるだけ過ごしつつ、体調を整えていきたい。


日本代表選考会2018

久しぶりのオリエンテーリングレースは今夏開催される世界選手権日本代表選考会(4/8)。エントリーしていた大会が雪で延期になってしまったこともあり、今年最初のオリエンテーリングレース。オープン戦を経ないで開幕スタメンを務めるような状態で、レース前にはかなりの緊張感に襲われた。上手くできるかどうかわからないという不安よりも、自分に力があるのかないのかわからないという不安が強かった。

その緊張がピークに達したときにはもう出なくてもいいんじゃないのと逃げ出したくなるくらいであったが、レース前日、藤枝で行われたスプリントの選考会でみんながオリエンテーリングをしている様子を見てオリエンテーリングをしたいという気持ちが高まり、ようやく心が落ち着いた。他者との関係ではなく、自分の中で追求してきたオリエンテーリングをしっかり発揮したいという前向きな気持ちとなった。

レース会場についてからもスタートまでの段取りをいくつか忘れてしまっていたが、久しぶりのレース会場の雰囲気が楽しかった。スタート枠では身体に硬さを感じ、ぎこちない動きが続く出だしだった。

7番、8番は伐採作業のためキャンセルとなった

昨年、大会運営のため修正調査に入ったエリアだが、そのエリアはあまり使われない気がしていたら、その予想通りのコースであった。大きな地形に当ててアプローチし、確実にアタックするオリエンテーリングを心がける。近くにそういった地形がない場所、例えば11や14、21などでは方向をずらしたりふらついたりしてロスをしてしまった。ただかつてならそれがもとで大きなミスに広げてしまう傾向があったが、今回は冷静にリカバリーし、最少失点に抑えるような走りができた点では成長を感じた。

結果はトップの寺垣内から2分差の2位であった。このタイム差と、前日走っていないこと、なんだかんだ言って地図に対するアドバンテージがあること、年齢等を考慮すると微妙な位置だと思ったが、今年の世界選手権代表に選出された。

2018年フットオリエンテーリング日本代表選手(速報)

5年ぶりの世界選手権。代表チームに入るのも2014年のアジア選手権以来4年ぶり。子育てもあって第一線を離れていた。年齢的なこともあり、このまま退くのもありかなと思っていたのは確かだが、憧れの舞台を踏まないままでは何をするにしても踏ん切りがつかず、闘志を燃やし直して今回の挑戦となった。

正直なところ体力面でも技術面でもまだ目指すレベルに達していないが、過去の自分はもちろん、近年の結果を超える成績を残せるようしっかり鍛えて本大会に臨みたい。

World Orienteering Championships 2018
今年のオリエンテーリング世界選手権はバルト三国の真ん中に位置するラトビア、その首都リガ周辺にて8/4~11に開催される。


田舎の生活その75

雪が降るほど寒かったと思えば初夏を感じる温かさになったり。なんやかんやで里にも春が来た。朝晩の寒暖差は大きくなり、茶の葉もよい色を帯びてきた。

仕事と育児の連続。特に代わり映えすることもない日々。

3月半ばには町のファミリーマラソンに出場した。3年ぶりの出場か。5km18分というタイムであった。アップダウンや折り返しのあるコースなのでトラックで走るのに比べたらペースは落ちるが、それでもタイムがまったく伸びずに落胆してしまったのが正直なところであった。1日1時間のトレーニング量は多くもないが少なくもないはずでやり方が年齢を重ねた身体に合っていないような感じもしている。

毎日同じことを繰り返せることは幸せなことかもしれないが、しかし一方で新しい刺激を求めなければならないのかもしれない。

ファミリーマラソン3キロの部は子どもっちが主役

3月も後半になる頃、町に1本のトンネルが開通した。旧中川根町と旧本川根町が合併してできた川根本町。その旧2町を結ぶ青部バイパス・青部トンネルだ。2つの町の間には大井川の右岸と左岸に国道と県道がそれぞれ走っていたが、いずれもすれ違いが困難な狭隘区間が続き、日々の生活でもそこを通るのはできれば避けたいくらいであった。

待望の青部トンネル開通(住民向け内覧会にて)

ましてや観光シーズンともなると片側交互通行規制が敷かれ大渋滞を引き起こしていた。まさにボトルネックとなっていたわけだが、青部トンネルが開通することで片側1車線の道路が繋がり、町内の移動がようやくスムーズとなった。小さく少ないながら町の中の商圏も変わり、経済の活性化や合理化が図られるかもしれない。

青部バイパス全線開通 川根本町、国道362号|静岡新聞アットエス

たった300mちょっとの長さのトンネル。20年越しの開通。世間にとっては小さな変化だろうが、町にとっては大きな変化になるに違いない。

新しいトンネルを抜け、まだ見ぬ世界へ行ってみるのもよいかもしれない。