第11回全日本スプリントオリエンテーリング大会

11月24日に開催された第11回全日本スプリントオリエンテーリング大会

昨年はけがのため欠場し、日本選手権クラスへの出場資格を喪失してしまった(※)。それから1年、出場資格を得られる各地のスプリントレースに出場することは叶わず、このまま退場かという危機にあったが、強化選手は出場資格があるということで何とか権利を得ることができた。(※本大会は予選決勝方式で、予選上位30位までが決勝に進める。決勝進出者は翌年の本大会日本選手権クラスへの出場権も得られる)

とは言えスプリント競技をするのは2年前の全日本スプリント以来2年ぶり。本当に獲る気があるのかと言われても仕方ない準備状況なうえに体調不良も重なりどのくらいのレベルで戦えるのか分からないまま当日を迎ええる。

当日朝、途中で一緒になった松澤さんには「学生が早いから予選から手を抜けないぞ」と忠告される。

その予選。コースは簡単でミスのしようのない走れ走れコース。確かにこれは気を抜くと落ちる。危機感をもって走るも中盤以降息切れを感じながらフィニッシュ。タイム的には大丈夫だろうと思うも少し心配。結果は5位通過で安堵。しかし数年前なら予選で手を抜かなければトップ通過というのが当たり前だったが、この2、3年で状況はずいぶん変わってしまった。特に同じヒートでトップだった伊藤のタイムはどう考えても出せない。

忠告をいただいた松澤さんは予選落ち。残念だったし本人にしてみれば悔しさもあっただろうが同じ静岡県メンバーということで決勝ではサポーターをお願いし快諾いただいた。おかげで昔話や最近のことなど少しおしゃべりしながらよい気分で決勝に臨めた。

一番の懸念だった予選後の疲労感はなく、なんとか戦えそう。スタート前は隔離されていたが走っている選手は丸見え。そこまでトリッキーなコースではなさそう。てっぺんを目指すなら普通に走っては望みがない。どこかで勝負をしかけられるか。

序盤。ペースを上げて入るも砂地に足を取られ既に息切れ気味。3番。今大会の目玉の1つの迷路。勝負するならここか。普通に考えれば5の外側を回るが、真っすぐが早い仕掛けなのかもと思いここで賭け。が、砂が深く明らかにペースダウン。4-5に向かうときに1分後にスタートした選手との差がだいぶ縮まっていることもわかってしまう(それが準優勝した高校生の森清だということはフィニッシュするまで分からず)。

その後はルートが分かれるようなレッグはなく、後ろの選手との差がちょっとずつ縮まっていることも分かり、中盤以降は完全に息切れし自分に失望しながらのフィニッシュであった。

結果は16位と全日本スプリントとしては最悪、日本選手権としても過去3番目に悪い順位となってしまった。ただタイム自体はそこまで悪いものでもなく、トップスピードでは入賞に絡む力はまだあるようには思う。ちょっとの差でここまで順位が下がるのだからだいぶ層が厚くなったのだろう。それはとても喜ばしいことだ。僕自身については中盤以降のスタミナ切れがトレーニング不足によるものなのか、衰えによるものなのかはまだ分からない。いずれにしても本気でタイトルを獲る気があるならばもう少しちゃんとトレーニングしなくてはいけないことことだけは確かだ。

準優勝した森清の快挙もすごいが、優勝した結城のタイムにも驚く。おそらく彼より足の速い選手は今回の出場選手の中に何人かいたと思うが、それらを圧倒し力勝ちしている。この1年、全日本個人タイトルを総なめにしているだけのことはある。彼に勝つのは至難の業だが挑戦し甲斐もある。

失格判定などの裁定で物議を醸す本大会だがここではコースについて感想を述べたい。人工障壁を使ってコースをアレンジするというアイデアはよいと思うのだが、壁の向こうが丸見えなのは面白くない。できれば選手の見えないくらいの高さの壁が欲しいが、それを用意するのが難しいことは分かる。せめてフラッグが見えないようスポンサーバナーのような幕を張れれば多少は違ってくるのではないかなと思う。

一方、森を立入禁止にするのはルートチョイスを問う上では意外と悪くないように思った(今回は渉外上の問題で入れなかっただけかもしれないが)。ヤブの森だとその向こう側は見えないので建物があるのと同じ状態。森の中の通路に人工障壁を設置すれば難しいルートチョイスを問うことができるように思う。森の中も全部だめ、ではなくテープで囲うなどして狭い通路を作ることでより選択の幅を広げられるだろう。

例えば15-16。一般の来園者がいる公園の通路に障壁を立てるのは難しいだろうが、選手が来た時だけテープを伸ばす役員を配置できれば可能かもしれない(あるいは駐車場の立入禁止と同じ扱いの道を増やしてそこに監視員を置く、など? 失格者多発しそうだが)
距離が伸びるので17はキャンセルで、18の位置は変えるほうがよいだろう。


田舎の生活その83

毎年のことだが11月は怒涛のように過ぎ去った。

3-4日は福井で全日本リレー。既報の通り優勝することができたが、町で優勝祝いの懸垂幕を作ってくださるというのでありがたいことである。

10-11日はトリプルブッキング。両河内ロゲイニングはコース設定と地図作成のみで運営はおまかせ。僕はOMMの現場に向かってコース管理を行ってたが、日曜日は現場監督をボブに任せて消防団の消防操法大会に選手として出場するため牧之原へ。昼過ぎに終えて奥三河へ戻って夕方には撤収に入る。消防操法ではポンプ車操法の指揮者を務めた。週2回、直近の1ヶ月半は週3回の練習に励んだおかげで優勝に迫れた。結果そのものよりも練習を経て同じ地域の皆さんの顔を覚え、また僕の顔も覚えてもらえたことが移住者としては一番の実りであったように思う。

その翌週17-18日は川根本町を舞台に開催される南アルプスマウンテンマラソンの運営。今年もコース設定に協力したが、今回のコースは僕がこの町に来て最初に走った山のコースで、今でもトレーニングに使うことがある。普段は誰もいなくてちょっと荒れた場所もある山道が整備され何百人も走ったかと思うと感慨深い。しかしトップの選手は速い。後日走り直したが115%出すのがやっとであった。

最終週末もトリプルブッキングで朝霧ロゲイニングの運営をしつつ、土曜早朝に全日本スプリントのため岐阜愛知県境の木曽川河原へ向かい(詳細は次記事でレポート予定)、夕方にはナイトOのために朝霧に戻る強行軍。日曜は駿府ロゲイニングだがそちらは地図とコースの提供のみで運営は村越さんに任せ、僕は村越さんの代わりに朝霧を担当。

仕事があるのはありがたいことだが、立て込むと平日も準備に追われ休む余裕がなく、細かなミスが増える。トレーニングも思うようにできず、季節の変わり目で体調も崩し、重要なレースにコンディションを合わせられない。そして生活も荒み家族にもかなり負担をかけてしまう。心情的にはこれが一番つらい。これを改善するにはこの時期だけでも人を雇うしかないのか。

ところで今年の紅葉はいまいちではなかったか。先月の台風の影響かは分からないが黄色は早くに散ってしまい全体的に茶色っぽい山になってしまっているように思う。

今月のぴーた。去勢されるもいたずら好きは衰えず


全日本リレー2018

11月4日に福井県で開催された全日本リレーオリエンテーリング大会。男子選手権に3年ぶりに静岡県代表として出場し、優勝。静岡県としては4年ぶり、個人的にもそれ以来の全日本タイトル獲得となった。

小泉-長縄-大橋

メンバーは走順に小泉-長縄-大橋。長縄は過去にも何度も一緒にチームを組んできたが、大橋は静岡出身の現役大学生で、今回が初めての静岡代表。僕らにとっては未知の、そして期待のメンバーであった。この3人のメンバーが決まって最初に出た走順は長縄ー大橋ー小泉であった。過去の実績と経験を考えると定石となる妥当な順番であろう。しかし最近の成績や各人のコンディションを聞くにこれでは勝負できない感覚があったので小泉ー長縄ー大橋を提案し、それが採用された。

コンディションとレース不足に不安がある小泉は1走で周りの目やペースを活かしながらトップ集団で帰ってくる。同じくパフォーマンスが十分ではないと感じるという長縄は繋ぎの2走でトップ争いに残り、コンディションに不安がなく最近勢いにも乗る新鋭の大橋で勝負に出るという構想。まだこの時点では勝てるかどうかは運しだいのところがあったので他チームの走順発表を待つ。

走順発表後の分析。最後まで争うライバルは神奈川と愛知2だろう。1走はこの2チームの少しでも前に帰ってくることが使命となる。2走では最近頭1つ抜けている神奈川の結城に食らいつき、かつ愛知との差を広げたい。3走の神奈川上島と大橋はほぼ同等の力か。しかしここ最近の安定感では大橋に少し分がありそうなので付け入る隙はあろう。勝つための道筋が1本でも見えればあとはその可能性を信じて、個人個人できっちり走るだけ。

1走1着の本命は世界選手権リレーで好走した茨城の寺垣内、ほか新進気鋭の高校生・大学生ら強敵ぞろいだが、いずれも3人揃えた戦力では我々の方が上。前に出られても気にせず、ライバル2チームだけマークしておく作戦。

大会遠征は静岡県チームでバスを借りての移動。大勢での移動は制約も多いがチームとして大会に臨む気持ちを高める効果もあり、楽しい旅程だった。当日朝はちょっと朝食を食べ過ぎたかなと思うくらいで悪くない。どのくらいのペースで走れるのかという不安は払しょくできなかったが、あとは流れに身を任そうと腹をくくる。

スタート。予想していたより飛び出しは速くない。一瞬頑張り先頭に出てから地図を読む。コース回しはほぼ予想通り。序盤が少し難しそうだ。地図を読んでいる間に抜かれたが読み終わってからギアを入れ直し寺垣内と先頭を争う位置に出る。スタートフラッグですぐにルートが分かれる。僕は北の森の中の道を抜けるルート、ほか先頭集団は全員南の道周りか。いきなりの一人旅。しかしおかげで自分のペースで入ることができ少し安心。1番は若干先行されるも気にせず2番へ。暗い森の中で微地形を十分読み取れず、大きなルートは決まったがアタックをどうするか決めきれないままコントロールに接近する。どうしようかと思って少し東斜面を覗きに行くと周囲の選手が右へ動く様子を捉え、コントロールを発見。リレーらしい展開。少し慌てたリズムなので落ち着いていこうと言い聞かせる。

田んぼを横切る間に先頭が見える。100m差くらいか。気にしなくてよい差。3は淡々とこなす。4はルートチョイスがあるか。林道を回るルートに決めるも途中で先頭集団が林道をショートカットしていく。ここで勝負する必要はないなと思いフォロー。4、5、6と先頭が少しウロウロしているのを後ろから見ながら確実にアタックしていく。

田んぼに出るところでトップに立つが、ここも先に行かせる。8でルートが分かれる。尾根上の道を使うルートを選択。(しかしそのルートなら7の脱出を1本東の林道にすべきだった)周辺の気配が消え始める。先頭集団が絞られてきた証拠。残りしっかりやっていけばよいポジションで次につなげるだろう。

8で再び若い選手と合流。道で抜かれアタックで先行し、を繰り返しながら会場を抜ける。ここも焦らず後ろめについて機会を伺う。12まではきつい登り。先頭とちょっと差を付けられる。焦り始めるが、パターン振りで追いつける可能性はまだあると落ち着かせる。きつい登りの後はきつい斜面をコンタリング。再び選手の気配が消える。先頭に残っていると確信する。ここが勝負どころ。14へダッシュ。後は道を走るだけ、というところでなんだかよくわからない場所に入り込んでしまい30秒近いロス。

田んぼ際に出たところで周辺にライバルが一切見えない。置いて行かれたのか前に出たのか分からないまま会場へ。アナウンスで「静岡2位で来ました」といった声が聞こえ、少し安堵。同時に「1着はどこだ」と気になりつつ長縄へタッチ。1着が寺垣内だと聞き、ばっちりな展開、後は任せたという気持ち。

その後のレース展開は事前に立てた作戦通りだった。ヒーローインタビューは神奈川を逆転し優勝を決めた大橋に決まりだが、一番の功労者は結城に抜かれるも食らいつき逆転可能な差で繋いだ長縄だろう。優勝という結果はもちろんのこと、経験と勢いを織り交ぜながら作戦通りの展開で勝てたことがとても気持ちよかった。

静岡県チームとしてもシニアやベテランも頑張り入賞者多数、過去最高タイの総合4位を獲得できた。前の週に全日本ミドル運営でいろいろと面倒苦労をおかけしていたがそれも含めて県協会としての一体感を高める2週間であった。


田舎の生活その82

仕事は佳境を迎える。家族の体調不良が重なる。11月の消防操法大会に向けての消防団の練習が週3に増える。そんなこんなでてんてこ舞いの10月。必然的に個人の時間が削られ、久しぶりにトレーニングできていないという感覚に陥る。こういう大変な時は目の前の課題を1つ1つこなしていくしかないか。

千頭大祭。ミニオンズやスターウォーズなどの仮想をして練り歩く。

そんな中でも近所で4年に1度の大祭があるというので子どもを連れて見に行くことができた。各区の人たちが自分たちで決めたテーマに沿って仮想したり山車のようなものを作って町の中を練り歩くというものであった。なんだかハロウィンが混ざったような不思議な雰囲気もあったが、山車の祭りで育った身としては行列になって練り歩くという光景には心が躍った。しかし残念ながら練り歩きが始まると同時に寒冷前線がやってきて雹が降る荒天となり合えなく退散。一寸短い祭りであった。

ぴーたは悪戯盛り真盛りまだ


田舎の生活その81

台風の9月。関西に大きな被害をもたらした21号。僕の住む川根本町では甚大な被害はなかったが、大井川の水位が上がり、夜通し水防出動となった。現在通過中の24号も待機命令が出ており消防団詰所にて待機中。何事もないことを祈りばかり。

さて先月書いた通り奨学金の返済が終わったのでそれに充てていた金額を将来の蓄えに回そうと思っていて、改めて今後の人生に掛かる費用を計算する今日この頃。しかし当然ながら長生きすればするほど必要なお金は多くなる。健康に過ごせるのはいいことだが、程よいところで往生できるのもまた幸せなのかも。こればかりは自分で決めれないのも困ったもの。

と、お金のことを考え始めるとだんだん気持ちが沈んでしまうので、そうなったときは目の前の仕事に一生懸命になろう、といつも思うことにしている。

この夏から我が家に新しい家族が加わった。まだまだいたずら盛りの男の子、ぴーた。